MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

AND MORE

2024.05.09

頑固な上司、無気力な部下…「話が通じない相手」と対話するための実践的マニュアル

ゲーテ読者に薦めたいとっておきの1冊をピックアップ! 今回はピーター・ボゴジアン+ジェームズ・リンゼイの『話が通じない相手と話をする方法』をご紹介。

『話が通じない相手と話をする方法』
『話が通じない相手と話をする方法』
ピーター・ボゴジアン+ジェームズ・リンゼイ 著、藤井翔太 監訳、遠藤進平 訳
晶文社 ¥2,640

行間から苦手なアイツが顔を出す。分断社会を生き抜く対話マニュアル

分断と二極化が凄まじいスピードで進むこの時代、考え方がまったく異なる他者と対話するにはどうすればいいのか? 本書は「話が通じない相手」と、言葉と心を通わせる実践的マニュアルである。

米国人の哲学者と文筆家による共著なのだが、ふたりが披露するメソッドは心理学、脱洗脳、人質交渉学にまでいたり、あらゆる研究成果を結集したユニークな指南書となっている。

「会話をうまく運ぶフレーズ」「緊迫した空気で使えるフレーズ」「相手が敵意を感じている時のフレーズ」など、すぐにでも模倣できるワード集は一読の価値あり。頑固な上司、無気力な部下といった「苦手なアイツ」を思い浮かべながら読めば、より自分の血肉となるだろう。

いっぽう、ふたりの著者はともに「お騒がせ者」としても知られている人物だ。過激発言でX(旧Twitter)を停止されたり、エセ論文を偽名で発表した過去もある。実は、彼ら自身がまさに「話が通じない相手」なのだ。

思想も言動もいけすかないふたりが、常識的に対話の基礎や原理を説き、共感や傾聴の大切さを語りかけてくる。「話の通じない」ふたりから対話の神髄を教わるという、実に不思議な読書体験も味わえる1冊だ。

桝本壮志/Soushi Masumoto
1975年広島県生まれ。放送作家として数々の人気番組を担当。NSC(タレント養成所・吉本総合芸能学院)の講師も務めており、令和ロマンをはじめ、多くの教え子をM-1に輩出している。

TEXT=桝本壮志

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2024年8月号

美食旅の新スタンダード、泊まれるレストラン オーベルジュ

2024年8月号表紙

最新号を見る

定期購読はこちら

バックナンバー一覧

MAGAZINE 最新号

2024年8月号

美食旅の新スタンダード、泊まれるレストラン オーベルジュ

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ8月号』が2024年6月25日に発売。今号は、フランス発祥の“泊まれるレストラン”、オーベルジュを大特集。今市隆二は、2024年2月にグランドオープンしたばかりの「仙石原古今」を訪れた。

最新号を購入する

電子版も発売中!

バックナンバー一覧

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる