時代の常識をことごとく破り、高杉晋作や伊藤博文といった幕末の英雄、異端児たちに大きな影響を与えた天才思想家・吉田松陰。三十歳という若さで処刑されるまで、その生き方を貫き行動し続けた彼が考える、自分と仲間の魂に火をつける方法とは? 40万部を超えるベストセラー『覚悟の磨き方 超訳 吉田松陰』(サンクチュアリ出版)より、一部を抜粋して紹介する。第9回。 #1/#2/#3/#4/#5/#6/#7/#8
1.「調べるよりも聞こう」
なんでもかんでも知識ばかり集めるのは、役立たずのインテリだけでいいのです。
活きた知識を身につけたかったら、直接その場に行って話を聞き、その目で見て、その手で触れるのが一番早いでしょう。
2.「読書の心得」
早く効果を上げたい気持ちはわかります。
ですが、本を読むときは、頭の中から「たぶんこういうことだろう」という推測を捨て去った方がいいと思います。
頭の中を空っぽにして、本の世界に飛び込む感じです。
頭じゃない。
魂のこもった著者の心をからだ全体で受け止めるんです。
3.「学びの賞味期限」
すぐれた人の話や文章に触れて、自分もまねしてみようと思うことは簡単です。
しかし学んだ今すぐ、その気持ちを行動に移して、結果を出してみなければ、その学びは二度と自分のものにはならないでしょう。
4.「行き詰まったときはいずれかを」
歴史に関心がなく、心の友もいないとなると、すぐにつまらない人間になってしまいます。
本を読む。仲間と会う。
これが、古い自分から脱皮するための道です。
5.「本質を知る」
本質とは、語らずともただそれに触れただけで、わかってしまうもの。
あまりの美しさに、拝みたいような気持ちにさせられるもの。
そのくせシンプルで、わかりやすく、身近なものとして感じることができるもの。