ただ高ければいいというワケではない。最上級と呼ばれるものには、それ相応の理由がある。ゲーテが選んだベスト・オブ・ベスト 最上級コレクション。今回はラグジュアリーメゾンのテーブルゲーム6選。【特集 最上級主義2024】
仕事にこだわるなら、遊びにもこだわるべき
いくら仕事ができても、まじめくさった男は話していても面白くない。人を惹きつける人物は、何よりも言動に遊びが利いている。そして仕事に対して真剣に打ちこめるのはもちろんのこと、遊びに対しても同様に、時にはそれ以上に、情熱を傾けることができる。そういうメリハリを大事にできる男たちこそが、人の上に立ち、会社や社会をリードしていくべきなのだ。
その価値観は、ファッションシーンを牽引するラグジュアリーブランドからも見て取れる。クリエイティヴィティを追求したコレクションを展開し続けるのと同時に、それと同等の熱量で、クオリティにこだわり尽くした遊びを提案しているブランドがある。どうせ遊ぶなら、とことん贅沢に、思いっきり遊び尽くすのがやっぱり格好いい。剛柔両極の振れ幅が大きいほど、その幅は人としての深みにもなる。そんなことを周りに力説すれば、たまのサボりも許してもらえるかもしれない。
1.プラダの囲碁セット
「プラダの靴」や「プラダの服」であれば歌や映画でおなじみだが、「プラダの囲碁」は、さすがに想像の斜め上を行く提案だ。これなら、誰も思いつかないような斬新な戦術が考えられそうだ。
2.ボッテガ ・ヴェネタのドミノ セット
ヴェネト州のクレイを使用したセラミックタイル28枚が、ウォールナットウッドのボックスに収納されたドミノセット。チェスやポーカーと同じように、ドミノには「セバストポリ」や「ファイブアップ」といった競技性の高いルールのゲームも多く、海外では大人の遊びとして人気が高い。
3.ベルルッティのボールソリティア
ホリデーシーズンに合わせて発表された「レ・パスタン」コレクションでは、ヴェネチアレザーで革張りされたボードと、真鍮のボールでデザインされたボールソリティアをはじめ、鋲で数字を表現したドミノやヴェネチアレザーで革張りされたコマなど、プレイフルなアイテムが登場。
4.アルマーニ / カーザのバックギャモン
外装にはGAブルーのプリントレザーを、盤面には上質なスムースレザーを使用したバックギャモン。世界最古のボードゲームとされるテーブルズの一種で、日本には奈良時代に伝来して盤双六として流行したバックギャモンは、いつの時代も大人の心を捉えて離さない。
5.フェンディのタワーゲーム
プレキシガラス製ボックスに収納された、オーク材とブナ材を使用したタワーゲーム。ボックスにはレザーのハンドルと「フェンディ オーロック」のロゴがあしらわれ、インテリアのオブジェとしても目を惹くデザインだ。ゲームに負けたくないという以前に、これほど倒したくないタワーゲームは他にないだろう。
6.グッチのポーカーセット
クロコダイルのケースに収納されたデコラティブなポーカーセット。トランプ2セット、ダイス8個に加え、チップも5種類付属。ここ数年で爆発的に流行したポーカーだが、最上級のスキルを磨く前に、最上級のデッキを手に入れて手練れ感を醸しだすのも、勝つための心理戦の一環といえるだろう。
この記事はGOETHE 2024年2月号「総力特集:最上級主義 2024」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら ▶︎▶︎特集のみ購入(¥499)はこちら