しばしば蒐集家から耳にする「後世に残すために、一時預かっているだけ」という一節。ただ所有欲を満たすためではなく、残すべき価値を本質的に理解した人こそ、使える言葉だ。真の価値とは一体どのようなものだろうか。今回はザ・フローズン ファウンテンのチェステーブル&チェアをご紹介。
消費するのではなく、未来に残すべき家具
オランダ人デザイナーのピート・ヘイン・イーク氏によるチェスセット。1967年生まれの彼は、廃材を用いたWasteコレクションで、広く世に知られた。このテーブル&チェアが、まさしく。70mm四方の異なる色の木材を組み合わせ、12回ものコーティングを重ねたモザイクデザインは、当然一点もの。世界的名声を得た今、その価格は言うまでもなく高額だが、まだ無名時代の彼の作品を置いたギャラリーがある。
それが、オランダのザ・フローズン ファウンテンである。実は、同ギャラリーが日本にもシークレットに設立された。あくまで家具ゆえ、腕時計やクルマと違い衆人にひけらかす存在ではない。真の”価値をわかる”人のみに伝えられるよう、完全紹介制となっている。
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ザ・フローズン ファウンテン Instagram:@thefrozenfountainjp