35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者のお話、第162回。連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは……
IDK? B4? 2morrow? これって本当に英語?
ロンドンに住んでいた時の友人グループと今でもたまにSNSでメッセージをやりとりしています。無料の英語のクラスで知り合った人たちで、トルコ、ブラジル、ポーランドとそれぞれ違った地域から来ています。私以外は今でもロンドンにいるため、すっかり英語が上達し、スラングもたくさん使うので、私にはわからないフレーズがメッセージでは飛び交っています。
先日は、誰かが「ロンドンで美味しいトルコ料理の店を知っているか?」と聞いたところ、トルコ人の方がこう答えていました
IDK
アイ・ディー・ケー?
そういう名前のトルコ料理の店があるのかと思ってしまいました。
IDK=I don’t knowの省略だそうです。
これじゃまるで、DAIGOのDAI語です。KKDI(健康第一)、MM(マジムリ)、とかのアレと一緒です。
しかしこの英語版DAI語、かなり種類がいろいろあるようです。今や日本のビジネスメールでもよくみかけるASAP(As Soon As Possible /なるべく早く)とか、FYI(For Your Information /ご参考までに)もその類ですが、そのほかにももっと日常的に使う略語がたくさんありました。
SNSで流れてきた画像では、こんなものもありました。
Check for cat arm B4 closing.
冷蔵庫の中にこう書かれた紙が入っていて、よく見ると冷蔵庫に向かって猫の手が伸びています。この家では冷蔵庫を開けると、美味しいものがあると知っている猫が来てしまうようです。
この“Check for cat arm B4 closing.”のB4が一瞬なんだかわかりませんでしたが、これもこういうことでした。
Check for cat arm before closing.
「冷蔵庫閉める前に、猫の手を挟まないようにチェックしてね」
とういうことで、ビフォアをB4(ビーフォー)に省略して書いていたようです。なんだかこれも駄洒落みたいです。
ほかにも、注意して友人たちのメッセージを見ているとこんな文章もありました。
See U 2morrow.
一瞬暗号みたいですが、これも、読んでみればすぐわかりました。
See you tomorrow.
YouをUにするのはよく見かけますが、toを2(トゥー)にしてしまうのは斬新でした。
ちなみに、スラングの辞書Urban Dictionaryでこの“2morrow”をひいたところ「とにかく文字を打つのが面倒くさい、正しい文法を使えない教養に欠けたティーンエイジャーがよく使う」と書かれていました。ひどい言いようですが、例文を読んで納得しました。
OMGGGGG!!!!!! I GTG noW LIKE RIT NOW TTul C u Liek 2Morrow BBYEEEEEEE.
ほぼ暗号のように見えますが、じっくり考えてみるとこういうことみたいです。
Oh my got I got to go now like lit now talk to you later see you tomorrow bye.
(わぁ、もう行かないと、やばい! また話そう。明日ね、バイバイ)
OMGGGGG=Oh my got
LIKE RIT= like lit(やばい)
TTul=talk to you later
C u Liek 2Morrow=see you tomorrow
ということのようです。ここまで略語を重ねるとアホっぽいですが、SNSや仲間内のメッセージでは以外とちょこちょこ略語が出てきますので、知っておいてもいいかもしれません。
Illustration=Norio
連載【英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」】とは……
35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者による英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。