35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者による英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」第150回! 。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。【過去の連載記事】
"ぽっちゃりさん"を英語で言うと!?
久しぶりのアメリカ出張の際、現地の方に「アメリカといったらハンバーガーだよね」と、評判のハンバーガー屋さんを紹介してもらいました。
Chubbies Burgers (チャビーズバーガー)
というそのハンバーガー屋さん、大変混んでいたので入れなかったのですがChubbiesの意味が気になってその紹介してくれた方に聞いてみました。
「太っているっていう意味だけど、悪い意味じゃないよ」
ということ。そう説明されて、イギリスでの英語学校でのある瞬間がフラッシュバックしました。
I like your chubby cheeks!
女性英語教師が私にそう言った瞬間がありました。多分、自分のことを英語で紹介する、みたいな授業で、「顔が丸いのは生まれつきで、今は太ってますけど、痩せてた時も丸かったです」みたいな、変化球な自己紹介をしてしまった時のことです。
女性教師は「あなたのチャビーなほっぺ、好きよ」とフォローしてくれたのです。
Chubby=ぽっちゃりとした
というような意味で、ハンバーガー屋さんを教えてくれた人が言っていたように、「太っている」の、まろやかな言い方です。
ケンブリッジの英英辞典にはこう説明されています。
(especially of children) fat in a pleasant and attractive way:
(特に子供のこと)「太っている」の喜ばしい、魅力的な言い方
chubby cheeksで画像検索すると、赤ちゃんの「ぷっくりしたほっぺ」がたくさん出てきます。
(一方で「Say good bye to chubby cheeks without surgery 整形手術なしで、ぽっちゃりほっぺとさよなら!」というタイトルで、顔面マッサージの方法を紹介する記事も出てきました。赤ちゃんならかわいいけど、大人だとやっぱりSay good byeしたいものですよね)
「太っている」にはfatとかobeseなどといった形容詞があります。fatはご存知の通りですが、どこかネガティブな意味を含んでいます。使い方によっては「デブ」という意味になってくるでしょう。
またobeseは、もっと医学的に「肥満」というような意味なので、さらに深刻になってきます。それにくらべて、chubbyは「ふっくらしていて可愛い」という意味で使われるので、さまざまな場面で多用できそうです。
My dog is chubby!
ハンバーガー屋さんを紹介してもらい、chubbyの意味を知ったその数分後に、そう言って自分の犬のことを説明している人にも出会いました。
「うちの子おデブちゃんなのよ〜」といった感じでしょうか。
Chubbies Burgersに訪れることはできませんでしたが、きっとバーガーのパテもパンもぽっちゃりとして肉厚、ということなのでしょう。食べると「ぽっちゃりさん」になる、ということではないと信じたいです。
Illustration=Norio