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2021.12.20

メールの「CC」は動詞にできる!?

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる!下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。英語力ゼロレッスン「人のEnglishを笑うな」第124回!

「了解、どうも」をさらりと英語で言えたらかっこいい!

先日、日本在住の外国人の方と仕事でやりとりをしました。
英語ネイティブではないのですが、日本語よりは英語の方が得意ということでカタコトの英語と日本語でやりとりしたのち、emailは英語で送り合っていました。

現在のメールの機能は大変便利なもので、「こういう風に返信するでしょう?」とAIがある程度予測して返信の文章を表示してくれますよね。そこにこんな予測変換があって、驚きました。

Noted with thanks.

他の予測変換が“Thank you for your information”などだったので、おそらく同じ意味だろうなとは思ったのですが、私にとっては聞き慣れない言葉でした。

これまで英語を使う機会といえば、友達を作るとか、お店で買い物するためとか、その程度のことで、ビジネスではほとんど使ってきませんでした。ですのできっとこれはビジネス英語に違いない! と思ったのですが。

Noted with thanks = 了解、どうも
ということらしいです。

“note”は動詞にすると「書き留める」ということですから。メモ取りました=理解しました、ということになるのでしょう。
ネイティブの人に聞いてみると、このフレーズを「上司に対して使ってもいい」という人と「フランクだから、同僚くらいにとどめておいた方がいい」という人に分かれました。

ビジネスで確かに使えますが、議論があるくらいには、「丁寧なフレーズ」ではないことがわかりました。
私の英語メールはカタコトなので、丁寧な表現ができておらずGoogleのAIも「今メールしている人とフランクに話してもいい」と判断したのかもしれません。

少し調べると、“noted and thanks”という人もいるみたいでした。こっちの方がもっと砕けているようで、同僚とか友人へのフレーズだそうです。
また“well noted with thanks”で“well”をつけて「よくわかった。ありがと」とするのもよいようです。

メールの「CC」は動詞にできる!

そのメールの返信に、仕事相手からこう書かれていました。
I’ve CC’ed John
そのメールのCCには、ジョンという人が入っていました。それまでやりとりしていなかった人物ですが、仕事は終わりかけていて、結果をジョンとも共有したいということでした。

しかし、そんなことよりも、“I’ve CC’ed”というフレーズを見た時の感動が大きく、ジョンのことはあまり気にかかりませんでした。
生まれて初めてみたフレーズでしたが、意味は1発でわかりました。
「CCにジョンいれるね」でしょう。

CCを入れる、ということで「CC」が動詞になっています。しかもHave +過去分詞のルールになっていて、CC’edとちゃんとedがついているのです。
CCをさらっと動詞にするなんてオシャレ! ならBCCもBCC’edとかできるわけ!? と思いましたが、BCCに入れているんだからわざわざ言わないよなと冷静になりました。

他にも“I’ve CC’d”とか“I’ve copied”ともいうそうです。
このフレーズを早く使ってみたくて、次に英語でメールのやりとりがあったら、無駄に関係ない人をCCに入れてしまいそうです。

Illustration=Norio

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英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」

英語力ゼロのまま渡英、行けばなんとかなると思いつつなんともならなかった2年間のイギリス生活。帰国後はせっかく覚えたいくつかの英単語も忘れ去り、それでも時々は英語と格闘してみる現在、40歳。いつかはうまくなりたいから、恥を忍んで今日もブロークンイングリッシュ。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。

TEXT=MOMOKO YASUI

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