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2021.08.04

これぞ夢のオフィス! 世界中の優秀なエンジニアが東京・日本橋に集結するワケ

コロナ禍にあって、オフィスの在り方が問われている。家でもカフェでも、どこでも仕事ができる今、オフィスに行く意味とは何か。今回ゲーテは、ここ2年の間に新たに誕生したオフィスを取材。そこから見えてきたのは、最先端のオフィスは単に生産性が高いだけではない。ここに来れば仲間に会え、アイデアが生まれ、クリエイティブな働き方ができる場所であるということ。それは、行かなければいけないではなく、行きたくなるワークプレイスだ。

Woven Planet

日本橋にあるウーブン・プラネット・グループのオフィス。道路を模した1周200mのフロアの通路を、トヨタの電動立ち乗り二輪車、ウィングレットで移動する。オフィスは遊び心が満載。

社員の9割以上がエンジニアのウーブン・プラネット・グループ

日本の優れたモノづくりと、シリコンバレーのイノベーション。ふたつをつなぎ、ヒト、モノ、情報がより安全に自由に動くためのソフトウェア開発を担うのがウーブン・プラネット・グループだ。

同グループはトヨタ自動車の子会社で、社員の9割以上がエンジニアという技術者集団。その国籍はさまざまで、世界中から優秀な人材を集めるべく、世界一働きたくなるオフィスづくりが現在進行形で行われている。

コンセプトは「AI PALETTE」。AIは愛と人工知能を表し、先進的だけど人が中心であること。そして、PALETTE(パレット)は多様な社員が共存し、各々が輝ける場所であることを意味する。

オフィスの設計にはグーグル出身のジェームス・カフナーCEOも最初から参加。働く人たちに自らオーナーシップを持ってもらいたいとの思いから、現場の声を吸い上げるボトムアップ式で行われた。例えばデスクのレイアウト。チームとしてどのような配置が生産性が上がるのか。実際にいくつも形を試し、エンジニアたちが投票。互いに背を向けて六角形にデスクを並べるハニカム式が採用された。

働くエンジニアがストレスなく快適に過ごせる環境

また、どんなオフィスにしたいかを提案するワークショップを、希望する全社員が参加できる形式で4回にわたり開催。結果、社内をウィングレットなどのモビリティで移動できるようになり、運転の楽しさを知ってもらうドライビングシミュレーションゲームが設置され、自転車で会社に来る社員のためにシャワールームがつくられた。何より働くエンジニアがストレスなく快適に過ごせる環境が次々と用意されたのだ。

加えて、オフィスができあがってからもアップデートし続けるべく、社内で実現したい願いを投稿できるアプリを独自に開発。誰かの投稿に対して"いいね"が一定数たまると、賛同した人たちと総務のメンバーで実現させる取り組みも行われている。コーヒー豆の種類を増やしてほしい、フィットネスエリアがほしい、ヨガのセミナーを開いてほしいなど、すでに多くの願いがかなっている。

オフィスは全6フロアで、2019年夏からフロアごとに順次オープン。昨年末完成した最後のフロアは、それまでの状況を踏まえ、さらに働きやすいように改善したものだ。次はこの結果をもとに別のフロアを改善。ウーブン・プラネット・グループのオフィスは、世界と競いながら常に進化を遂げていく。

通路

通路の左右にクルマのリアガラスの廃材を敷き詰めるなど、環境にも配慮したエントランスデザイン。

会議室

会議室が並ぶスペースはオフィスのある日本橋の裏路地をイメージ。老舗染物屋とコラボした暖簾が印象的だ。

グランツーリスモ

社員の希望で設置されたグランツーリスモ。プロのレーシングドライバーを招いて大会を行うこともある。

カフェ

エンジニアのガソリン、コーヒーを提供するカフェ。メニューにはSUPRA RZ ¥7,313,000も!

ラウンジ

プラザと呼ばれる人工芝のラウンジには、さまざまな椅子やソファが置かれる。

ボードルーム

同社のロゴマークと同じ六角形のデスクが採用されたボードルーム。各会議室には国名が冠せられ、ドアに表記。

茶室

外国人エンジニアに人気の茶室をイメージした会議室。

エントランス

エントランスには巨大プロジェクターを設置。同グループが携わる富士山の麓(ふもと)の実証都市、ウーブン・シティを映しだす。

COMPANY
ウーブン・プラネット・グループ

EMPLOYEES
約860名

OFFICE SPACE
6フロア、約23,650㎡

KICK OFF
2019年7月

自動運転技術の開発に特化したTRI-ADを前身に、2021年1月に新体制へ移行。GAFAから転職してくるエンジニアも多い。新規入社する社員のうち外国人比率は約6割。

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TEXT=石川博也

PHOTOGRAPH=川口賢典

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