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2021.03.04

ビジネスでも頻出!On the same pageの意味とは?【英語力ゼロレッスン】

35歳・英語力ゼロなのに、会社を辞めていきなり渡英した元編集者。「その英語力でよく来たね(笑)」と笑われて2年後、英語力未だ0.5であえなく帰国。だけど日本にいたって、きっともっと英語は覚えられる! 下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。英語力ゼロレッスン「人のEnglishを笑うな」第86回!

“トントン拍子”のことなのか!?

「上司もクライアントも全員この意見に賛成だったし、この企画はトントン拍子に進んだんだよ」と仕事の話を、スウェーデンから日本に移住してきたゲームクリエイター(日本語検定2級保持者)としていたところ、こう聞かれました。

「“トントン拍子”って何ですか? “On the same page”ってこと?」
私は “On the same page”がわからず「いや、うん、ちょっと違う……?いや、そうともいう?」と曖昧に濁していたところ、こう教えてくれました。

On the same page=みんなが賛成している、または共通に理解している

ということだそうです。

「上司もクライアントも全員賛成していた」という私の話で、このフレーズが浮かんできたのでしょう。「トントン拍子」の意味とは違いました。しかし「全員が賛成しているのですぐ話が進んだ」というこの文脈で言えば、使えるフレーズです。

“On the same page”とはビジネスの場でかなり多く使われるそうです。「共通認識」という意味合いが強いようで、もとは合唱団が全員、譜面の同じページを見ている、または教室で全員が教科書の同じページを見ている、というシュチュエーションから来たとも言われています。

調べてみるとこんな例文がありました。

Before we begin with the discussion, I want to make sure that all of us are on the same page.
「ディスカッションを始める前に、全員が(この議題について)理解しているかどうかを確認したい」

大人数が参加する会議の場などでこう問いかけるシーンはよくあるでしょう。「みなさんの共通認識は〇〇だということを前提に、会議はじめていいですかね?」「そもそも確認しておきたいんですけど」ということです。

最初にそう確認しておいても「この人、なんとなく認識がみんなと違うな」と思う時は、こんな風に伝えるといいようです。

I don’t think we are on the same page regarding this. I will explain to you exactly what I think, please listen to me carefully.
「私たちは、このことについて、同じ認識ではないと思いますので、私がどう考えているかお話します。よく聞いてください」

listen to me carefullyをつけることで、ちょっときつい印象を受けますが、そもそもの認識が違っている状態で会議を続けると、あとで話がぐちゃぐちゃになります。このくらい強く言った方がいいのかもしれません。英語での会議に参加される方は、この言葉がでたら、とても大事な考え方が説明されると思って、かまえておいた方がいいかもしれません。

まだまだある“the same フレーズ”

会議を進めていけば「おや、この人とは妙に意見が合うな」という人がひとりくらい会議室にいるかもしれません。「君とは波長が合いそうだから、こんどぜひゆっくり飲みにいこう」なんて誘いたい時、同じように “the same ”を使ってこう言うのだそうです。

We are on the same wavelength.
「波長が合いますね」

“wave=波” “length=長さ”で“wavelength”。文字通り「波長」です。ですので“on the same wavelength”は、「同じ波長ですね」「ウマがあいますね」という意味になるのだそうです。

英語も日本語も上手なこのスウェーデンの方にこれらのフレーズを教えてもらい、さっそく使ってみたくなり「世界中が同じコロナの問題で悩んでいる今、私たちはon the same pageかな」と日本語と英語混じりで言ってみたところ。

「いや、それはちょっと意味が違う。その場合は in the same boatかな」
とまたしても教えてくれました。また違う“the sameフレーズ”の登場です。

in the same boat=同じ苦境にある

荒波が来た時、同じボートに乗っていれば誰にも同じように苦境が訪れる、そんなイメージの言葉なのだそうです。スウェーデンの方はこう説明してくれました

My sister is always complaining that she can’t go to travel freely, but we're all in the same boat.
「妹が、自由に旅行にいけないといつも不平を言っている。だけど、私たちみんな同じ状況だからね」

世界中が同じ問題に悩まされている今「みんな同じ船に乗っている」という表現は、なんだか地球が船のように思えて、スケールが大きくていいな、と思いました。

Illustration=Norio

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連載
英語力0.5レッスン「人のEnglishを笑うな」

英語力ゼロのまま渡英、行けばなんとかなると思いつつなんともならなかった2年間のイギリス生活。帰国後はせっかく覚えたいくつかの英単語も忘れ去り、それでも時々は英語と格闘してみる現在、40歳。いつかはうまくなりたいから、恥を忍んで今日もブロークンイングリッシュ。下手でもいいじゃない、やろうと決めたんだもの。

TEXT=MOMOKO YASUI

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