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2024.09.26

1日米3合食べた時代も…東京ホテイソン・ショーゴが「2度生まれ変わった」レベルの肉体改造をした理由

引き締まった肉体を披露し、美しさを競う競技「フィジーク」。その大会で優勝を果たしたのがお笑いコンビ「東京ホテイソン」のショーゴさんだ。厳しいトレーニングと、40kgの増量→減量を経てつくりあげたその肉体の秘密を語る。

東京ホテイソン ショーゴ
もともとウエストが細いショーゴさんは、肩に筋肉をつけると見事な逆三角形に。「絞り切ると58cmまでいきます。ウエストの細さだけは才能ですかね」。

お笑い意外で、なにかもうひとつ欲しかった

逞しい腕、大きな肩。細いウエストからの逆三角形のラインはまるでアメコミのヒーローのよう。2024年6月には「マッスルゲート栃木」のメンズフィジーク一般の部168cm以下で優勝を果たした、お笑いコンビ「東京ホテイソン」のショーゴさん。今では見事な肉体だが、もともとはガリガリの痩せ型だったという。

「学生時代は筋トレも好きでしたが、芸人になるにあたって『別に筋肉いらないだろ』と思ってやめてしまったんです。当時は168cmで47kgくらい、スキニーパンツが好きだったんですけど、男性用を履くとダボダボになってしまうから、女性用を履いていました。そのくらい細かったんです」

食も細く、1日柿の種の小袋1パックで満足する日もあるほどだった。

「お笑いに筋肉いらないだろ。そう最初は思っていたのですが、実際にお笑いの先輩方と仕事をさせていただくようになって、『なにかお笑い以外にも一芸ないとだめだ』と思うようになりました。お笑い以外で語れるものがあれば、番組でも企画になるし、バラエティでも話せることが増える。笑いの仕事をやっていくために、もうひとつなにかが欲しい。そう考えた時に、昔好きだった筋トレを思い出したんです」

マッスルゲートで優勝した東京ホテイソン ショーゴ
2024年6月、「マッスルゲート栃木」のメンズフィジーク一般の部168cm以下で優勝した際の肉体。体脂肪率6%まで絞って挑んだ。

今やビジネスパーソンでもパラレルキャリアが求められる時代。どの職種においても本業以外のスキルや経験を積むことで、キャリアはより拓けていくものだ。

ショーゴさんも芸人としてそれを実感し、ネタを書くかたわらで猛烈な筋トレを開始した。

「僕は勉強はいくらしても全然いい点数とれないけど、筋トレはやればやるほど、目に見えて成果がでる。だからハマっていったんですよね。

で、最初は僕ガリガリだったんで、とりあえず太ろうと。だけど脂肪から筋肉になることはありません。脂肪と筋肉を同時につけて、ある程度、体が大きくなったところで脂肪を落としていこうという作戦です」

週6でジムに通い、ハードに筋トレをしながらも、とにかく食べまくった。

1日最低3合の米、プロテイン6杯、好物の団子10本。さらに蒸した鶏肉をミキサーにかけた鶏肉ジュースに、コーンフレーク3杯、10個の卵とたたみかける。

「これで、毎月3kg増え続けて1年で47kgから87kgに。もともと食が細かったけれど、この時に胃を大きくしたことで、今はたくさん食べられるようになりました。だけどさすがに食べすぎて肌荒れもしましたし、当時できたニキビの跡が今でも残っているくらい。あと、ずっとお腹壊していたからキツかった。自分でも異常だなと思うので、みなさんにはおすすめできない増量方法です(笑)」

東京ホテイソン ショーゴの3変化
写真左は47kg時代、写真中央はプラス40kgくらいまで増やした87kg時代。「脂肪に埋もれて見えないのですが、筋トレをめっちゃしていたので、筋肉もあります。力士みたいな状態ですね。体は重いですが、パワーが出るので筋トレもはかどりました」。写真右は87kgから絞った現在形。細マッチョの魅惑的な肉体に。

マッチョは意外と脱ぎたがらない

体が大きくなったところで、今度は脂肪だけを落とすフェーズに入る。

「減量期は食べないほうがいい、そういうふうに勘違いしている人が多いですが、それは間違いです。ご飯を食べないと筋肉も一緒に落ちてしまう。これでは大きくなった意味もありません。だから最初はまず、僕の場合は1日2500カロリーを目安に摂っていきました。

2500カロリーを摂りながら、変わらず筋トレを続ける。そうすると自然と体重は落ちていきます。さらに毎日筋トレを続けることで体が『ショーゴは毎日これだけの運動量があるから燃やさないと!』と覚えてくれて、代謝がすごくよくなっていくんです。

そして、ある程度までいくと痩せ止まるのですが、そこでチートデイをつくって摂取カロリーを多くします。そうすると、そのカロリーをエネルギーにまた代謝が良くなっていく。その繰り返しで、半年で14kg落ちましたね」

体重を落として「細マッチョ」になっただけでは飽き足らず、フィジークの大会に出場するためさらに肉体を作っていく。

「そこまでいくと摂取カロリーは1日2000以下。たんぱく質3、炭水化物6、脂肪1の割合で食事をコントロールしていきます。

ダイエットの失敗の一番の原因はストレスだと思います。日本人は米を抜くと極端にストレスが溜まりやすいし、そこで嫌になって爆食してリバウンド、なんて人も多いですよね。とにかく、バランスさえ意識すれば案外炭水化物は食べていい。炭水化物をとらないと代謝も落ちますから、ボディビルダーの方でも実は減量末期まで米は食べているそうです」

こうして食事管理をしながら筋トレを続け今や、芸能界きっての筋肉芸人となったショーゴさん。さぞかしその肉体を日々披露しているのかと思いきや。

「マッチョの人って意外と脱ぎたがらないんですよ。僕も楽屋で着替える時は隠れながら(笑)。街中でもタンクトップ着ているのは細い人ばかりですよ、よく見てみてください! だって本当にムキムキの人がタンクトップだと威圧しちゃいますからね。

僕はやっぱり体を鍛えたことで、筋肉トークが番組でできるようになったことが一番うれしいですね。先輩方に『お前、鍛えすぎだよ!』っていじってもらえますし、こうして筋肉取材もあるし(笑)。あとは道を歩いていたり、電車に乗っていたりする時も変な人に絡まれなくなりました。ここまで苦労して鍛えたけど、感じているメリットがすっごくシンプルでしょう? でも僕にとっては本当にうれしいことですから」

筋肉は芸人としての仕事のために。その精悍な肉体に、ショーゴさんの芸人魂を見た気がした。

次回は自宅でできるショーゴさん流のトレーニングを紹介する。

東京ホテイソン ショーゴ
ショーゴ/Syogo
1994年東京都生まれ。2015年に東京ホテイソン結成。2020年M-1グランプリファイナリスト。同年から肉体改造を始め、2023年頃からフィジークの大会にエントリー。2024年「マッスルゲート栃木」のメンズフィジーク一般の部168cm以下で優勝。『ラヴィット!』金曜日レギュラーほか、『おはスタ』『夜明けのラヴィット!』などに出演中。

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TEXT=安井桃子

PHOTOGRAPH=干田哲平

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