筋肉美をもつ女神シリーズ45人目は、ナングン・ミンジ。■連載「マッスル美女」とは
ダイエットから自然とボディメイク挑戦に!
今回紹介する韓国のビキニ・フィットネス選手ナングン・ミンジはまず、その名前が珍しい。韓国の名字というとキム(金)、イ(李)、パク(朴)など一文字が多いが、彼女は「ナングン(南宮)」という韓国でも珍しい二文字姓を持つ。
そして、ビキニ・フィットネスの世界に飛び込むことになった経緯も、珍しい。もともとはファッションモデル。その後、いつの間にかジムのトレーナーとなり、各種ビキニ・フィットネス大会に出場するようになったという。
「最初はダイエットを目的にジムに通い、徐々に負荷の高いトレーニングをするようになったんです。自分の姿を鏡で見ると、努力した分だけ体が変わっていくのが快感で。そこから、ボディメイクに関心を持つようになり、気が付くとモデルではなく、トレーナーが本業になっていました(笑)。体を鍛えることが自分の性に合っていたんですかね」
そして彼女は、かつての自分を振り返り、こう語った。
「もともと私は体脂肪率が高い“痩せ肥満”だったんです。それもすべてスイーツ好きだったせいです(笑)。デザート類に目がなくて……。ただ、このままではダメだと思ってダイエットを決心してトレーニングを始め、そのおかげで体型にも変化があったわけですが、自分的に最も大きな収穫は“体重が減った”とか“体脂肪率が変わった”といった数値的な変化ではなく、自分に自信を持てるようになったことでした。
それまでの私は、周囲が心配するほど自分を責めてしまうところがあったのですが、トレーニングを始めてからは物事をポジティブに考えるようになり、自分を大切にして愛せるようにもなったのです」
大好きなデザートを我慢して、限界に挑む自分を誉めてあげる。今でもそんな毎日を繰り返しているという。
「かといってトレーニング漬けの毎日ではありませんよ(笑)。今でも食べることが大好きで、トレーニングのあとに有名なパン屋さん巡りをするのが大好きです。近所だけではなく、全国各地の美味しいパン屋さんを訪ね歩き、写真を撮ったり。大会出場のためのトレーニングが続くときも、オフの時間をしっかり持とうと意識しています」
特に意識しているのはヒップライン
鍛えるときは鍛え、楽しむときは楽しむ。まさにメリハリある日常のようだが、そんな中で特に意識してトレーニングしているのはヒップラインらしい。
「ヒップは美的にも身体機能的にも重要な部分ですからね。それに私が初めてボディコンテストに出場したとき、ポージングを指導してくださったコーチのヒップラインがとても美しかったんですよ。以来、あのとき見たヒップラインが理想的で、“彼女のようなお尻を作り上げたい”という大きな目標になりました」
現在の目標は、韓国国内ナンバーワンのボディビル&フィットネスコンテストである「マッスルマニア・コリア」大会に出場し、タイトルを獲得すること。「二匹のウサギを同時に捕まえるように、トレーナーとしても、ビキニ・フィットネス選手としても成功したい」と語る。
「それに人生経験が少ないので、今年はたくさんのことに挑戦したいと思っています。最近はなるべく旅もして、いろいろと吸収しようと心がけています。冬には初めてスノーボードに挑戦しましたし、キャンピングも楽しみました。夏には水泳を学び、水中でのボディ・プロフィール撮影(一定期間の徹底したトレーニングと食事制限を通じて体を鍛え上げ、その成果の証として自らの肉体美を写真に収めて記念に残すもの)にも挑戦したいですね」
■連載「マッスル美女」とは……
健康志向が高まり、体を鍛える人が増えている昨今。お隣・韓国でも全国各地で大小さまざまなボディビル大会や"美ボディ・コンテスト"が開催されており、ここから輩出された"マッスル美女"たちが脚光を浴びている。美しくもしなやかな筋肉美をもつ女神をシリーズで紹介する。