EXILEをはじめLDH所属のアーティストや五輪メダリスト、経営者などをサポートする、フィジカルトレーナー吉田輝幸さんによる著書『6つの力を養い、理想の働き方を叶えるトレーニング』から最新トレーニング理論を大公開。これまでの連載をピックアップして紹介する。寒さで憂鬱な冬にこそ家トレを強化し、目指せ! ビジネスアスリート。
ランやバイクより格段に効率的! 集中的な心臓トレで体力増強
いつ何が起きるかわからないビジネスの世界では、常に「余裕」や「余力」があることが必要で、余裕とは十分なスタミナがあってこそ持てるものだ。そのスタミナの鍵となる心臓は、握りこぶしサイズの筋肉でできていて、重さは通常200~300g。そんな小さな器官が、たとえば体重70kgの男性の命を司る。
1回拍動するごとに、心臓は約70ccの血液を送り出していて、1分間の安静時の心拍数が70回だとすると、心臓が送り出す血液量は1分間では約5L、1日では約7000Lにも上る。ドラム缶40本に相当する量だ。
ここで、心臓そのものが長時間疲れずにいるためには、拍動回数が少なくて済むこと、つまり1回の拍動でより多くの血液を送り出すことが必要だ。そのために心臓を鍛えるわけだが、体の内側にあって臓器として働く心臓は、鍛えることができないと思われがちである。これについて吉田輝幸さんは、ESDトレーニングの可能性を語る。
「確かに心臓は自分の意思で動かすことはできませんが、トレーニングによる外側からの働きかけ次第で鍛えられます。有酸素運動に無酸素運動の筋トレも合わせた動作を短時間に素早く行うESDトレーニングは、集中的に心拍数を上げて心臓に適正な負荷をかけることで、その機能を向上できるのです」
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本番に強い折れないハートは心肺強化で手に入れろ!
ビジネスの場で、いつでも意欲的で前向きに仕事に向かう人と、そうでない人の違いは何だろう? 「生まれ持っての性格」だけではないと、吉田輝幸さんは言う。
「体の調子がよく体力がみなぎっているときと、そうでないときとでは、体力的に余裕がないときのほうがやる気が湧かず些細なことで落ち込んだり、ネガティブ思考になったりしませんか? フィジカルとメンタルは密接に関わり合っています。体力に余裕があれば心にもゆとりが生まれ、自信や意欲も湧いてくるのです」
つまり、心臓を鍛えて身体にスタミナをつけることは、メンタルの強化に直結する。日頃から世界トップクラスのアスリートやエンターテイナーと間近に接する吉田さんは、このことを強く実感すると言う。
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筋トレやランだけではスタミナはつかない! 最適なESDトレーニングとは
アスリートの仕事は、それぞれの試合を真剣勝負で戦うこと。ビジネスアスリートも仕事はもちろん、日常生活すべてを試合ととらえれば、それに向けてのトレーニングは必然かつ不可欠なものとなる。
ところが、アスリートのトレーニングが基礎体力づくりや身体のさまざまな機能の強化、競技ごとの技術面の向上など目的に応じて細分化され、かつ幅広いものであるのに対し、ビジネスアスリートのそれは内容として不十分な場合が多いと吉田輝幸さんは見ている。
「運動している、身体を鍛えていると言っても、実情は筋トレだけ、ゴルフだけ、走るだけなど極端に偏っていて、それでは身体の総合的な機能強化にはほとんど役立ちません。そもそも。身体づくりや体力強化にはどんな要素が必要かといった知識・理解が足りないとも言えるでしょう」
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