長時間のハードワークに耐えるスタミナや持久力、難題にも即座に立ち向かうガッツや反射神経など、仕事で闘う"ビジネス・アスリート"には、スポーツアスリートのそれにも共通する心身のスキルが求められる。自宅にいながら短い時間で道具も使わず、効果の高いエクササイズを、メジャーリーガーをはじめとする世界レベルのアスリートのみならず、著名な経営者や多くのビジネスパーソンが慕う人気トレーナー、吉田輝幸さんに教わる。【吉田輝幸の目指せ! ビジネス・アスリート33】
メンタルを鍛える強度高めの心肺トレーニング
ビジネスの場で、いつでも意欲的で前向きに仕事に向かう人と、そうでない人の違いは何だろう? 「生まれ持っての性格」だけではないと、吉田輝幸さんは言う。
「体の調子がよく体力がみなぎっているときと、そうでないときとでは、体力的に余裕がないときのほうがやる気が湧かず些細なことで落ち込んだり、ネガティブ思考になったりしませんか? フィジカルとメンタルは密接に関わり合っています。体力に余裕があれば心にもゆとりが生まれ、自信や意欲も湧いてくるのです」
つまり、心臓を鍛えて身体にスタミナをつけることは、メンタルの強化に直結する。日頃から世界トップクラスのアスリートやエンターテイナーと間近に接する吉田さんは、このことを強く実感すると言う。
「試合やステージで彼らが高いパフォーマンスを維持できるのは、日頃の過酷な心肺トレーニングがあってこそ。トレーニングが自信となり、本番に強いメンタルを育みます。ビジネス・アスリートの皆さんにとっては、大事なプレゼンや交渉ごとが本番試合。持てる力を存分に発揮できるよう、ESDトレーニングでフィジカル、メンタル両面のハートを鍛えてください」
〈運動時間と休息時間のめやす〉
●初期段階・・・「運動10秒・休憩30秒」✖️「3セット」
●慣れてきたら・・・1セットを「運動15秒・休憩30秒」「運動15秒・休憩15秒」と負荷up。
●この秒数に限らず、運動と休憩とを「1:3」→「1:2」→「1:1」→「2:1」→「3:1」を目安に負荷をかけていこう。
▼ツイストクランチ
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Teruyuki Yoshida
パフォーマンス、スペシャリスト。トレーナー歴25年で数多くのトップアスリート指導からヒントを得て最短で最大の効果を出せる「コアパフォーマンス®︎」を考案し、数多くのトップアスリートやアーティスト、ビジネスパーソンのトレーニング指導をおこなっている。