アゴが高いバンカーはプレッシャーが高まり、ミスショットの確率が上がる。そんな難儀なバンカーショットをクリアするためのコツを、宮里美香プロが解説! ※アコーディア・ゴルフ×ネクスト・ゴルフ・マネジメントのゴルフメディア「SHIBAFU」の提供記事。※写真はすべて2021年撮影。
バンカーショットで押さえるべきポイント
ほとんどのアマチュアゴルファーはガードバンカーに入れてしまうと、「あぁ〜、ミスしちゃったなぁ。上手く出せるか心配……」とテンションが下がってしまう。しかし、見方を変えるなら、ガードバンカーに入ってしまったのは、果敢にグリーンを攻めた結果といえる。なので、そんなに落ちこまず、バンカーショットに備えればいい。
「皆さんが恐れるほど、バンカーショットはそんなに難しくないんですけどね(笑)。ポイントは3つ。『フェースを開く』『低く構える』『アウトサイドインで振る』を押さえれば、アゴが高いバンカーも簡単に脱出できますよ」と、宮里プロが心強いアドバイスをくれた。
アマチュアゴルファーは無理にピンに寄せようとせず、とにかくグリーンに乗せることを優先。そして宮里プロ直伝のレッスンを実践すれば、バンカーでそうそう大叩きをすることはないはずだ。
■フェースを開く
ウェッジは58°を使用。フェースを普通に構えて、バンスを上手く使って振ればバンカーショットは成功するという。
「なぜなら、ウェッジのロフトによって、ボールが自然と上がるから。とはいえ、ここでは"アゴの高いバンカー"を想定しているので、よりボールを上げやすくするためにも、フェースを大きく開いたほうがいいでしょう」
■低く構えてスムーズに打つ
「両足を砂にめりこませ、重心を低くして構えます。これは足場をしっかり固めるためと、わざとダフる状況をつくるためです。ボールは身体の中心に置き、オープンスタンスに構え、グリップをツーフィンガーほど短く持つのがポイント。距離に合わせて振り幅を調整しますが、アゴが高いぶん大きめに打ちます」
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Mika Miyazato
1989年沖縄県生まれ。父親の影響で8歳からゴルフを始める。アマチュア時代から才能を開花させ、14歳で日本女子アマ選手権を最年少優勝するほか、JGAナショナルチームで多くの海外遠征を経験し、世界を舞台に活躍。地元、興南高校を卒業後、2008年暮れのLPGA最終予選会で一発合格を果たし、’09年から’17年シーズンまで9年間LPGAのメンバーシップを維持する。’10年、’13年の日本女子オープンに優勝し、当時、最年少で同大会複数回優勝を達成。’12年にはLPGA初優勝も成し遂げ、同シーズンはロレックスランキングで8位、年間獲得賞金ランキングで11位と、自己最高成績を残す。’19年から日本ツアーに凱旋出場すると、2期連続でシード権を獲得し、今日に至る。’19年よりアコーディア・ゴルフと契約。’22年6月から産休中。