「転がして寄せる」「上げて寄せる」というグリーン周りからのアプローチの基本と、タフな状況からの打ち方を宮里美香プロが伝授。さらに、プロの高度な技も披露してくれた。※アコーディア・ゴルフ×ネクスト・ゴルフ・マネジメントのゴルフメディア「SHIBAFU」の提供記事。※写真はすべて2021年撮影。
実はゴルファーにとって優位なアプローチ
グリーン周りからの10〜30ヤードのアプローチは、特殊な状況を除けばゴルファーにとって優位と言える。なぜなら、ボールのライは比較的良好なうえ、 ピンが見えて距離も短いからだ。
「ただし、グリーン奥のラフからのアプローチは難しいですね。そういう時って、たいていグリーンは下っていますから。そのうえ左足下がりという特殊な状況では、プロでも内心“お手上げ”状態ですね」と苦笑する宮里プロ。
ここでは30ヤード前後の良好なシチュエーションでの「転がして寄せる」「上げて寄せる」という、基本的なアプローチをレッスン。
次にプロでも嫌う「左足下がり」のラフから転がして寄せる方法を、さらにそんな厳しいライから上げて寄せるというプロならではの高度なテクニックも紹介する。
ピンまでの状況を見て寄せる方法を選択
「アプローチは状況によってウェッジと打ち方の選択が大事。ピンまで下っているようであれば、転がして寄せるほうがいいでしょう。その場合ウェッジは58°よりもロフトが立った52°を使用。逆にピンまで上がっている状況、あるいボールとグリーンの間にバンカーがある状況では上げて寄せるしかありません。その場合は58°を使用します」
【転がして寄せる】

「足の幅を狭めてオープンスタンス気味にアドレス。ボールは右足の前に置き、若干ハンドファーストに構えます。ロフトどおりにウェッジを下ろせば、ボールは低く飛びます」
【上げて寄せる】

「オープンスタンスで、ボールは右足の内側に置きます。フェースを開いて、クラブをクロスに上げてインに抜くのがポイントです」
厳しい状況からのアプローチ
左足下がりのラフからのアプローチは、アマチュアには非常にタフな状況だ。「もう転がして寄せるしかありません。グリーンエッジに落として、グリーンをオーバーしなければ御の字としましょう」と笑う宮里プロだが、しっかり「上げて寄せる方法」も教えてくれた。しかし、無理をしないで、転がして寄せるほうが得策だ。

「地面に対して、垂直に立ちます(体重は左足に)。ボールを身体の中心に置き、クラブを真っ直ぐ上げて、ロフトどおりに下ろします」

「ウェッジは58°を使用し、フェースをスクエアに構えます。手首を曲げず、グリップの形を崩さないでスイングすることが大事です」
プロの高等テクニックを伝授!

「ウェッジは58°で、グリップを短く持ちます。フェースを開き、オープンスタンス気味に構えます」

「地面の傾斜に対して、垂直に立ちます(体重を左足に完全に乗せます)……と、ここまでは『転がして寄せる』場合と同じ。違うのはスイングです」

「クラブは真っ直ぐではなくアウトに上げて、アウトサイドインに下ろします(クラブのグリップがお腹の前を通って、左側に抜けるイメージ)」
Mika Miyazato
1989年沖縄県生まれ。父親の影響で8歳からゴルフを始める。アマチュア時代から才能を開花させ、14歳で日本女子アマ選手権を最年少優勝するほか、JGAナショナルチームで多くの海外遠征を経験し、世界を舞台に活躍。地元、興南高校を卒業後、2008年暮れのLPGA最終予選会で一発合格を果たし、’09年から’17年シーズンまで9年間LPGAのメンバーシップを維持する。’10年、’13年の日本女子オープンに優勝し、当時、最年少で同大会複数回優勝を達成。’12年にはLPGA初優勝も成し遂げ、同シーズンはロレックスランキングで8位、年間獲得賞金ランキングで11位と、自己最高成績を残す。’19年から日本ツアーに凱旋出場すると、2期連続でシード権を獲得し、今日に至る。’19年よりアコーディア・ゴルフと契約。’22年6月から産休中。