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GOLF

2022.04.04

基本に立ち返って見直したいポイント──連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎。顧客の多くが国内外のエグゼクティブ、有名企業の経営者という彼による、スコアも所作も洗練させるための“技術”と“知識”を伝授する最新ゴルフレッスンコラムをまとめて振り返る。コソ練を積み重ねてスコアアップを目指したい。

今さら聞けない! グリップの握り方のコツ


ゴルフを始めたとき、たいていの人は最初にクラブの握り方を教わったと思う。ゴルフスイングの入門書ではクラブの握り方である「グリップ」から教えるように、体とクラブの唯一の接点であるグリップはゴルフの基本中の基本だ。だが、基本というものは案外見落とされがちで、適切にクラブを握れていないアマチュアゴルファーは少なくない。ゴルフのグリップは普段の生活では使わない指の使い方をするので自然にできるものではなく、練習を繰り返さなければ身につかない。また、習得したと思ってもボールを打っている間にいつの間にか乱れてしまうことも多い。なかなか上達しないと悩む人の中には、自己流の非効率なグリップになっている人も多いので注意してほしい。そこで、今回は基本に立ち返り、グリップの握り方を確認したいと思う。

グリップを握る際、「左手こぶしのナックルが2個見えるように」などとアドバイスを受けたことがあるかもしれないが、手を被せる(フックやウィーク)の度合いは個人差があるのでここでは省略し、手のどの部分で握るのかを確認していきたい。グリップを握る方法には大きく分けると2種類あり、自分がどのようなスイングをしたいかによって選択することが大切だ。

1つめのグリップは「フィンガーグリップ」と呼ばれる握り方で、呼び名の通り指でクラブを握る方法だ。左手の小指の付け根から人差し指の中間にかけてクラブを当て、指を引っかけるような形で握り、そこから手のひら全体をグリップにかぶせていく。右手の握り方も同様に指で握る。フィンガーグリップは手首を使いやすく、ヘッドを加速させて飛距離を出したい人に向いているグリップだ。

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飛距離UP! ダウンスイングで体は沈み込んだ後、伸びる

下半身主導のスイングをするうえで、足の踏み込みは非常に重要なポイントだ。スイングの始動で右足を踏み込み、ダウンスイング初期に左足を踏み込むのだが、特に重要なのは左足の使い方だ。
トップからの切り返しで左足を踏み込み、地面に圧をかけることで「地面反力」が生まれる。ダウンスイング後半では、その地面反力が上に向かうことで左サイドが伸び、その動きによって肩の縦回転が促進され、飛距離を伸ばすことができる。
プロの中にはこの縦方向の地面反力を積極的に使っている選手が多く、ジャスティン・トーマスやレクシー・トンプソンのようにインパクトで軽くジャンプするような動きになる選手もいる。

このように切り返しからインパクトまでの一瞬の間に、左足は踏み込む動作と伸びる動作という2つの動きを行っている。この一連の動作と感覚を身に付けるには、まずは踏み込むパートの「加重」と、重みを抜く「抜重」のパートを2つに分けて練習をするといい。
加重と抜重の動作と感覚をしっかり身に付け、正しいタイミングで行うことで、地面反力を使ってボールを遠くに飛ばすことができる。

ダウンスイングの加重と抜重はそれぞれ別の動きに分けて練習を行うのだが、一瞬の動きなのでボールを打ちながら行うことは難しい。最初はシャドースイングや素振りなどで、ゆっくりとした動作で動きを確認しながら行ってほしい。

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飛距離と方向性がアップするパッシブトルクとは?

スイングを自力で直すということは簡単なことではない。わかっていてもなかなか治らないことが多く、自分が思っているような理想のスイングに改造することは難しい。そのスイング改造を阻んでいる原因は「パッシブトルク」にあるかもしれない。

ゴルフ好きの人の中には、ゴルフ雑誌やレッスン動画などで「パッシブトルク」という言葉を見聞きしたことがあるかもしれない。しかし、パッシブトルクとはどういうもので、スイングにどのような影響を与えるのかをしっかりと理解している人は少ないのではないだろうか。
※今回は少し難しいテーマのため、パッシブトルクの解説動画も一緒にご紹介しているので、そちらも是非参考にしてほしい。

パッシブトルクをそのまま日本語に訳すと「受動的な回転運動」になる。パッシブは「受動的な」という意味で、誰かが能動的に回転させるのではなく、結果的に自然と発生する回転運動ということだ。このパッシブトルクは、カナダの聖フランシス・ザビエル大学のサショ・マッケンジー教授が「パッシブトルク」の研究結果や概念を発表し、欧米のゴルフティーチング界に大きな影響を与えた。ゴルフにおける「パッシブトルク」はクラブに力を加えた結果、クラブ自体が方向を変えようとする力という意味で使われるが、この目に見えない力を理解し、活用することでクラブは自然と適切なスイング軌道を描くだけではなく、ヘッドスピードを高め飛距離を伸ばすこともできることがわかった。

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TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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