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GOLF

2021.12.04

飛距離UP!ダウンスイングで体は沈み込んだ後、伸びる【動画解説】

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎による、最新ゴルフレッスンコラム170回目。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

【加重と抜重の2つの動きを身に付けよう】

下半身主導のスイングをするうえで、足の踏み込みは非常に重要なポイントだ。スイングの始動で右足を踏み込み、ダウンスイング初期に左足を踏み込むのだが、特に重要なのは左足の使い方だ。
トップからの切り返しで左足を踏み込み、地面に圧をかけることで「地面反力」が生まれる。ダウンスイング後半では、その地面反力が上に向かうことで左サイドが伸び、その動きによって肩の縦回転が促進され、飛距離を伸ばすことができる。
プロの中にはこの縦方向の地面反力を積極的に使っている選手が多く、ジャスティン・トーマスやレクシー・トンプソンのようにインパクトで軽くジャンプするような動きになる選手もいる。

このように切り返しからインパクトまでの一瞬の間に、左足は踏み込む動作と伸びる動作という2つの動きを行っている。この一連の動作と感覚を身に付けるには、まずは踏み込むパートの「加重」と、重みを抜く「抜重」のパートを2つに分けて練習をするといい。
加重と抜重の動作と感覚をしっかり身に付け、正しいタイミングで行うことで、地面反力を使ってボールを遠くに飛ばすことができる。

【ダウンスイングで体は沈み込んだ後、伸びる】

ダウンスイングの加重と抜重はそれぞれ別の動きに分けて練習を行うのだが、一瞬の動きなのでボールを打ちながら行うことは難しい。最初はシャドースイングや素振りなどで、ゆっくりとした動作で動きを確認しながら行ってほしい。

まず、踏み込み動作のドリルだが、トップの形を作ったあと、身体を沈み込ませるようにしながら左足を踏み込み、腕を地面と平行になる直前まで下ろす。このとき、大切なのは、膝を前に出さず、お尻を引くようにして身体を沈み込ませることがポイントだ。スクワットのように骨盤を前傾させることを意識して行ってほしい。
PGAツアー選手のジャスティン・ローズはティーショット前のルーティンとして体を沈みこませながら素振りをしていることがあるが、この動きによって踏み込みの動作を確認している。

「頭を上下に動かしてはいけない」という指導を受けたことがある人は、「本当に身体を沈み込ませていいのだろうか」と思うかもしれない。スイング中の上下動はトップやダフリの原因となると思われており、レッスンでも頭を動かすなと教えていた時代もある。
たしかに、ダウンスイングで身体がボールに近づくとダフリそうで不安だろうし、加重と抜重が適切に行われなければダフリやトップのミスが起きる。特に切り返しで加重を行うタイミングが遅かったり、加重する時間が長くなるとダフリのミスになりやすい。
しかし、適切なタイミングで加重と抜重を行うことができれば、沈み込んだ後に左サイドが伸び上がることで頭は元の高さに戻る。更に肩の縦回転によって右サイドが前に出るように回転しながらクラブをリリースするので、ダフリやトップのミスを心配する必要はない。

踏み込む感覚がつかめたら、次に抜重の感覚を身に付ける練習だ。
ダウンスイングで左足を踏み込み、左腕が地面と平行になった状態から、地面反力を上に向かわせるように抜重をしながら、クラブをリリースしていこう。左足裏にかかっている重みを開放して、左膝が伸び、左の股関節が切り上がっていくイメージを持つと良い。この時、膝を伸ばすことを意識する人が多いが、膝は一方向にしか動かない単関節のため、主導的に使うとケガの恐れがあるのでお勧めしない。ジャンプをするときやスクワットをするときのように、足裏の体重の増減や骨盤の動きを意識して行うほうがいいだろう。

この加重と抜重の2つの動きを別々に何度か行ってイメージをつかめたら、今度は2つの動きを連動させてみてほしい。ダウンスイングで左足を踏み込む動きを3回ほど繰り返した後、左腕が地面と平行になったあたりから左足を抜重してインパクトに向けてクラブを振り抜いていく。このように加重と抜重を一連の動作で行うことで、加重と抜重の切り替えのタイミングがつかめるはずだ。

加重と抜重を適切なタイミングで行えば飛距離が伸び、ボールの方向性も良くなる。
是非、このドリルを練習に取り入れて、地面反力を生かしたスイングを身に付けてほしい。

 

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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