GOLF

2022.03.15

オンラインゴルフレッスン、ラウンドレッスン活用法──連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎。顧客の多くが国内外のエグゼクティブ、有名企業の経営者という彼による、スコアも所作も洗練させるための“技術”と“知識”を伝授する最新ゴルフレッスンコラムをまとめて振り返る。まだまだ厳しい寒さが続くが、ゴルフシーズン到来に向け、コソ練を積み重ねてスコアアップを目指したい。

固定はミスの原因! 陥りやすい「下半身どっしりアドレス」の罠

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先日のラウンドレッスンで、下半身に力を込め、重心を低くしてアドレスするアマチュアのBさんがいた。膝を大きく曲げ、足に必要以上に力が入っていたため、スイング中に下半身が適切に動いていなかった。特にバックスイングで足に力を込め、沈みこむような動きになっていたため、その反力によってダウンスイングで前傾角度が伸びあがってしまい、振り遅れのミスが出ていた。どうやら本人は、足に力を込めることで下半身が安定したアドレスになっていると思っているようだった。

よく、アドレスを教える時に、「下半身をどっしりと構える」という表現をすることがある。これは、重心を低くして安定させるという意味で、確かにプロのアドレスを見ると下半身が安定して、どっしりと構えているように見える。このようなプロの安定感のあるアドレス自体は間違ってはいないのだが、アマチュアはしばしば、「どっしり構える」という意味を誤解してしまう。重心が低く、どっしり構えているように見えるのと、下半身に力を込めて固定することは意味が違う。

プロのアドレスがどっしりして見えるのは、決して力を入れて固めているからではない。むしろアドレスでは下半身には余計な力を入れずに、重心のバランスをとりながら立っている。

アドレスをどっしりさせようと、最初から最後まで下半身に力を入れて地面を踏みしめてしまうと、スイング中に適切な順番で体を使うことができなくなるだけではなく、飛距離を伸ばすために必要な地面反力も使えなくなる。地面反力は押したものが返ってくる「反力」なので、ずっと下半身に力を込め、地面を押し続けていては使うことはできない。特にBさんのようにバックスイングで地面を押し続けると、ダウンスイングで左足を使って地面を押すことができず、逆にそれまで押し続けてきた反力によって伸びあがってしまうことがある。これでは、効率的に下半身を使うことはできず、飛距離をロスしたり、方向性が安定しない原因となる。

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無駄なく上達できる! オンラインゴルフレッスン活用法

ゴルフレッスンも例外ではなく、オンラインによるレッスンが増えている。

オンラインレッスンといっても、Zoomなどのビデオチャットアプリを使って、リアルタイムで指導するものや、自分で撮影したスイング画像をコーチに送り、アドバイスや練習方法を指導する動画を送り返してもらうという方法がある。

私の場合、クライアントに撮影した動画を送ってもらい、それに対し動画や文書でアドバイスをしている。オンラインレッスンのメリットはリスクを避け、様々なコストをかけずに受講できることだ。オンラインなら、感染リスクがないだけではなく、移動にかかる金銭や時間のコストがかからない。また、自分の希望する時間に予約が取れないといった、時間や様々な制約に縛られることもないので、非常に効率的で便利な方法だと思う。

私のレッスンを受けているクライアントの中には、感染症が拡大する以前は北海道や大阪など遠方から毎月通ってくれていたが、東京に来るために少なくない時間と旅費がかかっていた。今季はオンラインに切り替えてもらったが、遠方にいながらレッスンを受けられることにメリットを感じてもらえているようだ。

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バックスイングはゆっくりしない! 素振りのようにうまくスイングする方法

先日、ラウンドレッスンをしたAさんが「素振りではスムーズにクラブを振れるのですが、実際にボールを打とうとすると力が入るんですよね。素振りと同じように振れるといいんですけど・・・」と悩みを相談してきた。

「素振りではうまくスイングできるのに」という思いはAさんだけではなく、多くのアマチュアが抱いているのではないだろうか。実際、素振りは良いのに、ボールを打つ段になるとぎこちないスイングになってしまうアマチュアは多い。

Aさんの場合、素振りのスイングと本番のスイングで一番異なる点は、バックスイングだった。素振りではスムーズにクラブヘッドが上がっていくのに、ボールを前にすると「ガクッ、ガクッ」と音がしそうなくらい力が入ったぎこちないバックスイングになる。さらに、体とクラブの動きが遅くなり、素振りの軽快なバックスイングとは全く別人になる。バックスイングの速度が遅いので、そのままのスピードでダウンスイングを行うと当然速く振ることができない。その結果、ダウンスイングで急に加速することになり、上半身に力が入ってしまっていた。

本番のスイングでバックスイングがゆっくりとした動きになるのは、肩を回そうとか、力をためようなど、いろいろなことを考えすぎてしまうことが原因となる場合が多い。ボールを前にして、あれこれ考えているようでは良いスイングはできない。素振りと同じようにスムーズなバックスイングを心がけることが大切になる。

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TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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