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GOLF

2022.03.09

緊張が招く負の連鎖を断つ!──連載「吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン」

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎。顧客の多くが国内外のエグゼクティブ、有名企業の経営者という彼による、スコアも所作も洗練させるための“技術”と“知識”を伝授する最新ゴルフレッスンコラムをまとめて振り返る。まだまだ厳しい寒さが続くが、ゴルフシーズン到来に向け、コソ練を積み重ねてスコアアップを目指したい。

なぜ、ゴルフで”1オン4パット”の悲劇は起きるのか

吉田洋一郎

ゴルフではいくら技術が高くても、コース戦略を考えずにラウンドしていては良いスコアを出すことはできない。先日、平均スコア90台半ばのアマチュアとコースをまわったのだが、改めてコースマネジメントの大切さを考えさせられるプレーがあった。

彼は150ヤードのパー3で見事1オンしたのだが、グリーンの端にボールがのったため、2段グリーンの上に切られているカップまで、約15メートルの上りのストレートラインを残した。ファーストパットは5メートルショートし、セカンドパットは「絶対にいれてやろう」という気持ちが強すぎて3メートルオーバーしてしまった。3パット目は意気消沈してしまい50センチショート。せっかく1オンしたのに4パットをしてダブルボギーに終わるという、なんとも残念な結果に終わってしまった。

たしかに上りの15メートルのパットは難しい距離だったが、それでも4パットをしているようではスコアを伸ばすことはできない。もちろん、パット数を減らすには技術の習得も必要だが、彼の場合はグリーン上のマネジメントが足りなかったように思う。

コースマネジメントで大切なことは、最悪の事態に対してどう対処するか考えておくことだ。うまくいくことばかりを考えず、うまくいかなかった時のことを考えておく必要がある。グリーン上ではカップインできなくても次に入れられるようにするには、どうすればいいのかを考えなくてはならない。特に長い距離を残したパッティングでは、ファーストパットを打つ時からカップインまでの戦略を逆算して立てる必要がある。

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朝イチゴルフ、池越え、左右OB…緊張する状況下で力を抜くちょっとした方法

吉田洋一郎

ゴルフでは緊張しながらプレーをする状況が多々ある。特に朝一番のティーショットはプロでも緊張して力が入るものだ。ラウンド中も池越えのショットや、左右にOBゾーンがあるような難易度の高いホールでは、ミスを恐れる気持ちから緊張感が高まる。コース上の外的な要因だけではなく、ドライバーショットで飛距離を出そうとして自ら緊張を高めて力んでしまうこともある。

適度な緊張感を持つことは大切だが、過度な緊張により腕や肩などの上半身に力が入ると普段通りのプレーをすることは難しくなる。このような状況では、今まで練習で培ってきた実力を発揮できないだけではなく、信じられないようなミスをする可能性がある。今回は緊張する状況に対処するための力の抜き方を紹介しよう。

力を抜くことは意外と難しいものだ。「力が入りすぎですよ。力を抜いてください」とアドバイスをされても、どのように力を抜いていいかわからない人も多いだろう。緊張している時は意図せず腕や肩に力が入ったり、呼吸が速くなるなど体が無意識に反応しているため、意図的に脱力を行う必要がある。

緊張した状況では上半身優位になっていることが多いので、まず下半身に意識を向けてみるといいだろう。簡単なのはその場で何度かジャンプしてみることだ。LPGAツアーで活躍する畑岡奈紗選手はショット前にジャンプすることがあるが、下半身を使ったジャンプによって重心が下がり、上半身の緊張をやわらげることができる。ラウンド中でもできることなので、緊張している自覚がある時はボールを打つ前に軽くジャンプをしてみるといいだろう。また、ちょっとした待ち時間に相撲のように股割りをしたり四股を踏んでみたり、下半身のストレッチをしてみてもいい。このような軽い運動を行うことで、下半身に意識を向けて上半身の力を抜くようにするといいだろう。

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常に同じゴルフスイングをするために、同じアドレスを作る方法

吉田洋一郎

アマチュアゴルファーの中には「練習してもなかなかスコアがよくならない」、または「以前よりスコアが悪くなった」と悩んでいる人が結構多いのではないか。そんなときは、一度基本に立ち返ってみるといいだろう。意外と基本的なことが崩れてしまっていて、それが伸び悩みの原因となっていることもある。今回はスイングの根幹部分を構成する「静と動」、「アドレス」と「体と腕のシンクロ」について解説していきたいと思う。基本をもう一度チェックして、秋からのゴルフシーズンに備えてほしい。

ゴルフはボールが止まっており反射的に動く必要がないため、常に同じスイング動作をすることが求められる。距離や状況に対応するのはクラブの番手やスイングの振り幅であるため、基本的にはスイングそのものを変えるわけではない。そして、常に同じスイングをするには、スイング動作に入る前の準備段階であるアドレスが大切になる。毎回同じアドレスができるように、あらかじめ構える手順を決めておくといいだろう。アドレスの方法は様々あるが、ここではアマチュア向けにシンプルで再現性が高い方法をご紹介したいと思う。

アドレスは、プレーヤーとクラブの唯一の接点であるグリップから始まる。まず両手でクラブを持ち上げ、胸の前で左手、右手の順で片手ずつグリップを握る。この時、手のひらではなく、指でグリップを握ることがポイントだ。指をクラブにひっかけるようにして握ってから、手のひらを被せる。左手は小指、薬指、中指の3本、右手は薬指・中指の2本でクラブを支えるようにして握る。右利きの人は普段使い慣れた右手の人差し指と親指に力を入れがちだが、この2本は軽くグリップに触れるくらいにするといいだろう。

グリップが決まったら、次にアドレスの姿勢を決める。胸の前にある腕とクラブを、ワキが軽く締まるところまで下げる。胸の筋肉が軽く緊張し、上腕部が圧迫される感じが出るポジションだ。腕とクラブを下げたら、骨盤からクラブヘッドが地面につくまで体を前傾させる。最後に軽く膝を緩めればアドレスは完成する。

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吉田洋一郎の最新ゴルフレッスン

世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子によるゴルフレッスン。多くのアマチュアゴルファーを指導する吉田洋一郎コーチが、スコアも所作も洗練させるための技術と知識を伝授する。

TEXT=吉田洋一郎

PHOTOGRAPH=小林 司

COOPERATION=取手桜が丘ゴルフクラブ

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