世界No.1のゴルフコーチ、デビッド・レッドベターの愛弟子・吉田洋一郎。顧客の多くが国内外のエグゼクティブ、有名企業の経営者という彼による、スコアも所作も洗練させるための“技術”と“知識”を伝授する最新ゴルフレッスンコラムをまとめて振り返る。まだまだ厳しい寒さが続くが、ゴルフシーズン到来に向け、コソ練を積み重ねてスコアアップを目指したい。
ゴルフの「あ、わかったかも!」の感覚を次回まで忘れないためにすべきこと
熱心に練習をしている人なら、誰もが「あ、わかったかも」という瞬間があるのではないだろうか。もちろん私自身にもある。レベルアップを実感できるし、自分がなんだか違う次元に行けた気がしてとても嬉しいものだ。
しかし多くの場合、次の練習、次のラウンドではその開眼で手に入れた感覚やポイントは、雲のように立ち消えている。残念ながら“開眼”ではなく“再現性のない奇跡”になってしまっているのだ。だからといって「分かったかも!」という感覚が、儚い幻想だとは言わない。成長していく上で、この気づきはとても大切だ。
だからこそ、それを次につなげて積み重なっていくようにしていきたい。それには2つのことが重要になる。「何に気づきを得て」「なぜそうなったかという理由」だ。
練習を続けているとパッとひらめいたり、今までにない感触を得ることがある事がある。例えばバンカーショットを「手打ち感覚でヘッドを走らせながら打つ」とバンカーから脱出しやすい、という開眼が訪れたとしよう。
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ゴルフ練習時間に制約のあるアマチュアが効率よく上達する「体と頭」の使い方
私は初めてレッスンを受けに来たゴルファーが上達するかすぐにわかる。上手くなるゴルファーは目的や目標が明確だ。長期的な視野を持ち、適切な考え方を持ってゴルフに取り組んでいる。皆さんが普段の仕事で行っているように、ゴルフでも上手くなるためにはゴールとプロセスを明確にして計画を立てる必要がある。行き当たりばったりの旅は思わぬ幸運に恵まれ面白いかもしれないが、ゴルフの場合は迷宮に彷徨って出られなくなる可能性が高い。
長期プランを立てる前にどのようなルートで上達するのかを決める必要がある。スイング構築の方法には大きく分けて「体験的学習から答えを導き出す方法」と「理論や法則に基づいて答えを導き出す方法」がある。
前者は帰納法「個別的・特殊的な事例から出発して、一般的・普遍的な法則を導く推論」、後者は演繹法「1つあるいは複数の前提から、論理法則や計算に基づいて、必然的な結論を導く推理」と呼ばれる。
練習を続けているとパッとひらめいたり、今までにない感触を得ることがある事がある。例えばバンカーショットを「手打ち感覚でヘッドを走らせながら打つ」とバンカーから脱出しやすい、という開眼が訪れたとしよう。
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80%の人がズレてるゴルフパッティングのフェースの向きを正すには
パッティングでヘッド軌道とフェースの向きのどちらがボールに影響を与えるだろうか。意識のしやすいヘッド軌道の方が影響が強いと思われがちだが、フェースの向きは軌道の4倍ボールの転がりに影響がある。そのため、パッティングにおいてアドレスした時にフェースがどこを向いているのかは非常に重要なことだが、フェースが目標に正確に向いている人は非常に少ない。今まで多くのプロやアマチュアを指導してきたが狙ったところにピッタリとフェースを合わせてアドレスで来ている人は20%ほどしかいなかった。
先日あるアマチュア2人に特殊なレーザー機器を使用して3メートルのパッティングのアドレスの向きをチェックした。
「吉田さん、アドレスのフェースの向きなんて、まっすぐになっているに決まっているじゃないですか!」
最新理論の打ち方ならともかく、今さらフェースの向きをチェックするのかと渋々アドレスに入ったが、一人目はフェースの向きはカップ1.5個分左、二人目はカップ2個分右を向いていた。
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