ダブルやシングル、はたまたノーラペルなど。ジャケットひとつとってもバリエーションは実に豊か。幅ある着こなしのスタイルをご紹介。ノーラペル・アイテム編。【特集 大人のジャケットスタイル】

1.Emporio Armani|エンポリオ アルマーニ
レギュラーフィットでありながら、アンコンの仕立てでストレッチが効いておりイージーな着用感が堪能できる。パイルのようなふんわりとした肌触りをもち、とはいえルックスはいたって都会顔。普段使いはもとより、リゾートシーンにも最適だ。

2.Brunello Cucinelli|ブルネロ クチネリ
ひと目でラグジュアリーとわかる極上の素材感が魅力。表地はピュアカシミヤを、裏地は超軽量のキュプラをそれぞれ採用し、非常に軽やかでコンフォートな着心地に。随所にブレザーディテールを備え、ワンランク上のカジュアルスタイルをかなえてくれる。

3.Zegna|ゼニア
上質なコットンのベルベットジャケットは、共生地のくるみボタンを採用し、素材づかいに一家言あるブランドとしての矜持が見える。しなやかな光沢のベルベットが、着た瞬間に最上級のラグジュアリーを誇示。ワンランク上の着こなしを楽しめるのは言うまでもない。

4.Cantate|カンタータ
太畝のコーデュロイ生地のワークジャケットは、フォレスティニエールがベースに。パッチポケットやエルボーパッチ、スタンドカラーといったディテールを再現するも、単なる復刻ではないフレンチカジュアルな1着へ昇華。袖裏のビビッドなレッドも、チラ見えすることでアクセントになってくれる。

5.Chato Lufsen|シャトールフセン
2016年にパリで創業したブランドの1着。スタンドカラージャケットを、ヘリンボーンウールで編み立てマッシブな雰囲気に。ツイーディな生地感とは裏腹にソフトな着心地が魅力。フレンチヴィンテージを現代に蘇らせた1着は、クラシック回帰の現代にもマッチし、旬な着こなしを提供してくれる。

6.Lardini|ラルディーニ
ライトアウターとして活躍するニットジャケットは、12ゲージで編み立てられ軽やかな着心地を実現。ハーフロック仕立てにピンステッチを施しており、ニットの柔らかな風合いはそのままにジャケットのきちんと感も兼ね備えたアイテムに。

7.Paul Stuart|ポール・スチュアート
大人の普段着にふさわしいブラウンのニットジャケットは、ボタンとパイピングをブラックで切り替え遊び心あるアクセントをプラス。構築的な設計により着やすさも重視し、街使いはもとよりワンマイルウェアとしても活躍してくれる。

8.Alpe Piano|アルぺ ピアノ
北イタリアに工房を構えるファクトリーブランドの1着。目の詰まったウール生地で仕立てたノーカラージャケットは、パイピングがメリハリを構築し存在感ある佇まいに。天然ウールの温度調節機能により保温性能に優れ、防風性能も申し分なし。肩肘張らないリラックスした雰囲気は実に今時。

この記事はGOETHE 2025年11月号「特集:スタイルのあるジャケット」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら