連載「I Don’t WEAR Jewelry. I WEAR Art」。第23回は、ダイヤモンドの輝きでジュエリーの本質を提示するグラフ。
ダイヤモンドの純粋な魅力を余すことなく楽しむ
小指のエタニティリングは、ダイヤモンドの輝きを最大に引きだすために裏側がスケルトンになったプラチナ製のもの。エメラルドカットされたダイヤモンドから放たれる強い煌めきは、まさしくダイヤモンドの魅力を知り尽くしたハイジュエラーならではといえる。
人差し指には「ローレンス グラフ シグネチャーシリーズ」のリングを3連で重ねづけ。多面的なファセットを施したゴールドにパヴェダイヤモンドをセットしたリングは、ダイヤモンドの輝きをコンテンポラリーな顔つきへと導いてくれる。
時にプリミティブに、時にアーティスティックに、ダイヤモンドは無限の表現力を持つ。
その輝きは、ジュエリー史における転換点の印
バゲットカットダイヤモンドを敷き詰めたクロスペンダント。全体にあしらわれたバゲットカットダイヤモンドのシャープな輝きが、コンテンポラリーな存在感を印象づける。
クロスモチーフはクラシックであるが、エッジのきいたシルエットは実にモダン。そのバランス感こそ1960年に始まり一代で「21世紀のキング・オブ・ダイヤモンド」の称号を得たグラフの神髄だ。
創業者ローレンス・グラフ氏は、多くのデザイナーを輩出したセントラル スクール オブ アーツ&クラフツで修学し、22歳という若さでグラフを設立。歴史に名を残すダイヤモンドを数多く手がけ、わずか60年余りでトップジェエラーに名を連ねた。このペンダントの輝きもまた、それを称える。
■連載「I Don’t WEAR Jewelry. I WEAR Art」とは……
時にファッションとして、時にシンボルとして、またはアートに……。ジュエリーを身につける理由は、実にさまざまだ。だが、そのどれもがアイデンティティの表明であり、身につけた日々は、つまり人生の足跡。そんな価値あるジュエリーを紹介する。