百年以上も基本型が不変なテーラードスーツ。だからこそ、破壊と創造をかき立てる。そう、それはクリエイションの最前線だ。【特集 テーラード2023】
![エグゼクティブが着るべき“新”テーラード8選](https://goetheweb.jp/uploads/2023/10/tailored-1200x599.jpg)
1. ディオール/破壊と再生を象徴する鮮烈なクリエイション
ファッションが繰り返す再生と若返りをテーマとする、今シーズンのディオール。オフホワイトフラノのセットアップは、前後の身頃と一体構造の身返り部分がベストに見える、驚くべき構造。伝統と革新、破壊と再生が渾然となった、示唆に富む1着だ。
![ディオールのテーラード](https://goetheweb.jp/uploads/2023/10/tailored-01.jpg)
2. プラダ/テーラードならではのオブジェのような立体美
装飾性を削ぎ落としたミニマルなデザインにより、スーツの本質的美しさが浮かび上がるプラダのセットアップ。ハリコシと光沢のあるウールモヘア生地で仕立てたショールカラーで、ややワイドなストレートシルエット。彫刻的フォルムが凛々(りり)しく美しい。
![プラダのテーラード](https://goetheweb.jp/uploads/2023/10/tailored-02.jpg)
3. アレキサンダー・マックイーン/クラシックとモードの大胆不敵なマリアージュ
独創的かつ刺激的な発想により、アレキサンダー・マックイーンはテーラードウェアの進化を促してきた。ハウンドトゥース生地で仕立てたセットアップも、一見クラシックながら2タックのワイドレッグパンツを採用。力強くも優雅な佇まいが新しい。
![アレキサンダー・マックイーンのテーラード](https://goetheweb.jp/uploads/2023/10/tailored-03.jpg)
4. フェラガモ/想像力をかき立てる未来のスーツスタイル
今季フェラガモは創業者が活躍した1950年代のハリウッドをフィーチャー。シャイニーなポリエステルレーヨン素材に比翼仕立てのセットアップは、当時流行していたスペースエイジや近未来的デザインを思わせる。極端に狭いVゾーンも斬新だ。
![フェラガモのテーラード](https://goetheweb.jp/uploads/2023/10/tailored-04.jpg)
5. メゾン マルジェラ/モードなスパイスが薫るタイムレススタイル
クラシックなチョークストライプ生地のセットアップは、普遍的なアイテムが揃うメゾン マルジェラの「アイコンズ」コレクションより。水平のゴージラインや両ラペルのクロスステッチにモードが薫る。
![メゾン・マルジェラのテーラード](https://goetheweb.jp/uploads/2023/10/tailored-05.jpg)
6. フェンディ/アンビヴァレントなテイストをひとつに昇華
フォーマルなセットアップにミクロサイズの「FF」ロゴのスパンコールを散りばめた、フェンディの新作。パンツの裾はスリット入りで、歩くたびスパンコールが煌きらめく。控えめさと大胆さが同居する1着だ。
![フェンディのテーラード](https://goetheweb.jp/uploads/2023/10/tailored-06.jpg)
7. ジョルジオ アルマーニ/モードの帝王にしてテーラードの先導者
ジョルジオ アルマーニなくして、テーラードウェアがランウェイを闊歩することはなかったに違いない。新作セットアップには伸縮性に優れるウールワッフル素材を使用。抜群の着心地に加え、立体的表情がスポーティエレガンスを体現する。
![ジョルジオ アルマーニのテーラード](https://goetheweb.jp/uploads/2023/10/tailored-07.jpg)
8. ヴァレンティノ/洗練の発想が切り拓く、テーラードの可能性
長く垂れる上襟がモードなアクセントになった、ヴァレンティノのセットアップ。先端にV型メタルが付く「ヴァレンタイ」も斬新だ。
![ヴァレンティノのテーラード](https://goetheweb.jp/uploads/2023/10/tailored-08-1200x1541.jpg)
この記事はGOETHE2023年11月号「総力特集:型にはまらない紳士服」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら