Tシャツは、チョイスひとつで、その人のセンスが克明に示されるといっても決して過言ではない。たかがTシャツ、されどTシャツ、である。ラグジュアリーブランドの最新から、マニアも唸るヴィンテージまで、夏を彩る厳選のラインナップをご覧あれ。プリントTシャツ編。スタイリスト・野口強による連載「The character of G」。
1. ウェルカムレイン
2020年東京でプロジェクトが始動したブランド、ウェルカムレインは、ベーシックアイテムのカッティングやディテールのバランスを鮮度よくアップデートしたアイテムが人気。背面は、ブランドロゴのレインドロップを蛍光ピンクでポップにアレンジ。
2. ヒステリックグラマー
小気味いいグラフィックやプリントが充実しているTシャツコレクションのなかからピックアップしたのは、フォトプリントとドローイングをミックしたチャーミングな1枚。デニムとの相性のよさはもはや言うまでもない。
3. ブッチャープロダクツ
タイムウォーンクロージングによるブッチャープロダクツの新作。ヘビーウェイトなオリジナルコットンボディに染みこみプリントを施した「TALES OF TOMORROW」は、同社が年に一度発行するZINEをベースにしたスーベニアTシャツ。
4. ランバン コレクション
パリ最古のクチュールメゾンのエッセンスを、パリ万博当時のノスタルジックなフォトプリントとモダンかつ大胆なグラフィックでTシャツにアレンジ。フロントにプリントされたのは、パリの芸術家ジャン・コクトーの名言。
5. ヒューマンメイド
フロントにはブランドロゴのステンシルプリント、バックには初期から掲げているフレーズをプリントし、ブランドのアイデンティティを表した直球のブラックTシャツ。シンプルに合わせるだけでもインパクトあり。
6. ラッド ミュージシャン
写真家のマーティン・オニールとのコラボTシャツは、ジョイ・ディビジョンが1stアルバムをリリースする直前のライヴで撮影した写真をプリントしたもの。故イアン・カーティスの姿にワードのグラフィカルがセンシュアルに映える逸品。
7. カーリン・ジェイコブス×スティーロ
漆黒のボディに置かれたチェリーの艷やかなシズル感が、セクシーささえも感じさせる傑作Tシャツ。シンプルながらもインパクト満点のフォトTは、有名フォトグラファーとのコラボTをリリースするプロジェクトの新作。
8. アンダーカバー
鮮烈な赤のボディに、ワイルドな殴り書きとファンシーなグラフィックが共存したプレイフルな逸品。緊張と弛緩とのバランスで巧みに仕上げたTシャツは、さらっと着るだけで主役級の存在感を放つのは間違いない。