第一線で活躍するフォトグラファー秦 淳司氏が、15年間撮り続けてきたデコトラをまとめた写真集『DEKOTORA』を刊行。今回は作品の一部を、編集者・都築響一氏の寄稿文とともにお届けする。1970年代に映画『トラック野郎』で一大ブームを巻き起こしたデコトラも、もはや絶滅の危機。デコトラよ、永遠なれ！
路上のミュージアム
ニューヨークのグラフィティが、高価な額装を施した画布ではなく、くたびれた地下鉄の車体にもっとも似合うように、どんなに気取った現代美術館のクールな展示室よりも、陽に焼けた舗装路の上を疾走する巨大なトラックという「路上の展示空間」こそが、デコトラという疾走する美学にもっともふさわしい。
――都築響一
「DEKOTORASpaceships on the Road in JapanJUNJI HATA」
A4変型版（280×215mm）86ページ
ハードカバー/小冊子付
¥8,800
問い合わせ
ダイアモンドヘッズ TEL：03-5774-1500
Junji Hata
赤坂スタジオ勤務後、小林和弘氏に師事。1994年からフリーランス・フォトグラファーとしてファッションを中心に、雑誌、広告、アーティスト写真、動画などで活動。写真集発行にあわせて、メタバースのギャラリーで作品展示も企画されており、作品はNFTでの販売も計画中。また。2022年12月9日～25日にRoll（神楽坂）で写真展も開催予定。
