遊びも仕事もフルスロットルな大人は今、沖縄に集まるという。ツウだけが知っているグルメスポットにアクティビティなど、楽しむことにも常に全力な仕事人に沖縄での遊び方を教えてもらった。今回はダイニングイノベーション・西山知義のオススメ、那覇・美栄橋の「まーちぬ家」をご紹介。【特集 沖縄に住む】
西山知義が唸る、那覇、食べ歩き天国
月に1度は沖縄を訪れて、現地の仲間とゴルフや食事を楽しみながらリフレッシュするというダイニングイノベーションの西山知義氏。沖縄に滞在する際は那覇に1泊、名護の別荘に2泊、東京へ帰る前日にまた那覇に1泊するというのがお決まりのスタイルだという。
そんな西山氏が那覇での滞在中に特に楽しみにしているのは、沖縄ならではの食だ。
「沖縄に来た時は“沖縄らしさ”を満喫したいので、南国ならではの食材を使用した料理にこだわります。現地の仲間とワイワイ盛り上がりながら食事をする時間が最高に楽しいんです」
なかでも西山氏が何度も訪れるほど、那覇でお気に入りなのが、ローカルに愛される老舗居酒屋「まーちぬ家」。
「沖縄料理はいろいろと食べ歩いてきましたが、ここは何を頼んでも絶品なんです。味つけ、火入れともに完璧で、今まで食べてきた沖縄料理屋で一番美味しい。お店のさり気ない心尽くしにも、感動します」
食事を楽しんだ後は、少し足を延ばして、那覇のディープスポット、栄町市場ではしご酒を楽しむ西山氏。昼間は青果店などが並ぶ、地元に密着した市場。夜はノスタルジックな雰囲気が漂う、飲み屋街に変貌する栄町市場は、約120店舗が密集して立ち並ぶ。
「那覇では、昭和を感じさせるような、どこか懐かしい雰囲気のスナックやバーを飲み歩くのが好きなんです。沖縄の後輩たちと飲みに行くと、とにかく夜が長くて。僕はさすがに途中で帰るんですが、彼らは3軒くらいはしごして朝5時頃まで飲む。これが沖縄スタイルで、楽しむことに一生懸命な人たちが本当に多いんです。くだらないことをして笑って過ごしている間は、仕事のことを忘れて思いっきり楽しめる貴重な時間です」
"遊び上手は仕事上手"という言葉もあるように、西山氏のように多忙を極めるからこそ、遊ぶ時は本気で遊び尽くす。東京から約2時間半で行ける沖縄は、遊びも仕事も全力で楽しむ大人が集まる今、最もアツい場所なのかもしれない。
“おかえりなさい”が嬉しい記憶に残る、沖縄居酒屋
「那覇で沖縄料理を食べるなら、ここ! お店に来るたびに、名前で呼んでくれたりと、優しく迎え入れてくれるのが嬉しいんです」
観光客でもリピーターになってしまうと評判なのは、家族経営の温かさが感じられる沖縄料理店。店名は沖縄の方言で「松の家」を意味し、入り口から店内まで琉球松をふんだんに用いたインテリアが印象的。
「まーちぬ家」はお母さんが厨房で料理をし、息子さんが接客するスタイルで、注文の際に量を半分にするか聞いてくれるなど、柔軟に対応してくれる接客にも定評がある。
西山氏もお薦めする、「ゴーヤーちゃんぷるー」と「ソーメンちゃんぷるー」、「イカスミじゅうしぃ」などの、シンプルながらもやみつきになる味わいを求め、県外からも連日多くの客が訪れる。2週間前から予約可能なので、出発前に予約するのを忘れずに。
まーちぬ家
住所:沖縄県那覇市前島2-7-14
TEL:098-863-5159
この記事はGOETHE 2024年9月号「総力特集:人生の楽しみ上手が集う島 沖縄に住む」に掲載。▶︎▶︎ 購入はこちら