美食を追求する秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2023」。旨いものがあると聞けば遠くとも足を伸ばす。デスティネーション・レストランを紹介する。今回は沖縄・古宇利島の「6 SIX(シス)」。
見城徹「悶絶と号泣。72歳にして我が人生、最高のレストランに出合いました」
名古屋の予約困難店として名を馳せた『イ レテ テュヌ フワ』の小杉浩之シェフが新たなインスピレーションを得るべく2018年に沖縄に開業。その唯一無二の味を求め食通が訪れる。
見城 衝撃からまだ興奮冷めやらないんですよ。
秋元 見城さんの755を見ていて「これはすごそうなレストランだぞ」と思っていました。
見城 偶然が重なって衝撃も倍増されたんだけど、たまたま沖縄に向かう飛行機の中で『The Menu』という映画を観たんです。命懸けで料理を作るというのはどういうことか、命懸けで料理を食べることはどういうことかがよくわかる映画で……。
中田 レストランの神髄に触れられるすごい作品でしたね。
見城 シェフもサービスも料理も食べる客も、全部すごいとしか言いようがない映画なの。で、観た直後に同じ世界観のレストランに出合ったんです。
中田 運命的ですね。
見城 18時にディナーが始まるのですが、目の前は美しい海が広がっていて、時間とともに変化する空や海の色に全33品の料理がシンクロしていくんです。
秋元 出てくる料理の順番にストーリーがありそうですね。
見城 シェフは「土地のパワーが自分のなかに宿って、どんどんアイデアが湧いてくるんですけど、まだやりたいことの半分もできていないんです」と話していたよ。料理とか物作りにすべてを懸けている。しかもサービス精神も旺盛。作り手が楽しんでいる波動が伝わってくる。
中田 沖縄の食材中心ですか?
見城 うん。しかも毎日海や森を歩き回って自ら草花を採取したり、器になる素材を集めてきたり。見た目も味も芸術としか表現のしようがないんだよ。
秋元 今回のゲーテイストで見城さんはきっとここを目玉にするなと思っていました。
見城 行った時の衝撃が薄まらないよう控えめに説明するけど、最初にアミューズ15品がテーブルいっぱいに運ばれてくるの。歓喜と悦楽。奇跡を目の当たりにする180分。強くお薦めします。
6 SIX/シス
美しい海を望む高台に位置する。コースの品数はその時々により増減することも。ドリンク類はワイン、日本酒など幅広く取り揃えている。
住所:沖縄県国頭郡今帰仁村古宇利499-1
TEL:0980-56-3733
営業時間:11:30~、18:00(一斉スタート)
定休日:水曜
座席数:16席
料金:コース¥22,000
※予約はOMAKASEのサイトから受付け。