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2023.07.02

カテクオーレ|究極のフレッシュさ! その場でゼロから作る、佐賀のイタリアン

美食を追求する秋元康小山薫堂中田英寿見城徹が選ぶ、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2023」。旨いものがあると聞けば遠くとも足を伸ばす。デスティネーション・レストランを紹介する。今回は佐賀・伊万里の「kate cuore(カテクオーレ)」。

「カテ クオーレ」の牛肉のタルタルとキビナゴのスープ

「牛肉のタルタル」と黄金色の「キビナゴのスープ」(料理はすべて¥24,200のコースの一例)。

中田英寿「行くのに覚悟が必要だけど、その価値はあるイタリアンです」

福岡市内からクルマで1時間強、伊万里の駅から徒歩10分の場所にある、今、密かに話題を集める牛料理をメインとするイタリアン。オーナーシェフの湊純也氏は国内外で研鑽を積み、13年前に伊万里に移住。しばらくは畜産業に専念し、牛と自然とともに暮らした後、2015年に『カテクオーレ』を開いた。

中田 ちょっとびっくりするイタリアンを紹介します。佐賀の『カテクオーレ』。見城さんが行ったら、たぶん怒るんじゃないかな(笑)。とにかく時間が長い。4、5時間はゆうにかかる。

見城 いっぱい出てくるんだ。

中田 一品一品出てくるのにすごく時間がかかるんです。というのも仕込みがない。その場でゼロから作るんですよ。要は瞬間の香りと味、究極にフレッシュな料理を提供するためだとか。

「カテ クオーレ」のパンツェロッティ

プーリア州の郷土料理「パンツェロッティ」。中身は日替わりで、佐賀の食材がたっぷり。

「カテ クオーレ」の塩とミルク

できたてのフレッシュなリコッタチーズ味わう「塩とミルク」。

秋元 ヒデはのんびり食事をするのが好きだもんな。

見城 その時間設定は嫌だな。

中田 だけど、味はびっくり。4人で行ったんですけど、一品目からみんな待ちくたびれて、お酒ばかり飲んじゃって。でも口に入れた瞬間、全員が「これ旨っ!!」って。「お代わりできますか」って聞いたら、その答えは「時間がかかりますが」でした(笑)。

見城 お酒を飲んでいたから、美味しく感じたんじゃないの。

中田 いえいえ。とにかく全部美味しいんですよ。この味ならしょうがないかなって感じで。シェフは牛への思い入れがすごくて、牛肉や牛乳はもちろん、すべての料理に自分で育てた牛が使われています。牛肉は同じ牧場で育てていても一頭一頭の個性が違うから、たとえ同じ料理でも部位や調理法、味付けを変えて出しているんだそうです。

「カテ クオーレ」の肉

肉は備長炭を使って約3時間かけて火入れする。

見城 行ってみたいな、それは。でも佐賀には用事がないからな。

秋元 佐賀は鮨も焼肉も中華もいい店がいっぱいあるんですよ。

小山 伊万里焼も有名ですよね。そのほかにも有田焼や唐津焼も。あと新幹線も通りましたし。

中田 工芸のほかにも温泉や茶畑もある。食も充実していて、豊かなところですよね、佐賀は。今度ぜひ『カテクオーレ』へ。覚悟は必要ですが、その価値は十分にあります。

「カテ クオーレ」の湊純也シェフ

「海山に囲まれた伊万里の土地の特性なのか、ここで育った牛は出汁のような旨みとミネラル感を感じます」と湊シェフ。

「カテ クオーレ」のカウンター

店内はシェフズカウンター席のみ。湊純也シェフが目の前でイチから調理し、できたてを提供する。

kate cuore/カテクオーレ
ワインはブルゴーニュや九州産など、クラシック、ナチュールを織り交ぜたセレクト。佐賀や糸島の日本酒も取り扱う。ペアリングあり。
住所:佐賀県伊万里市立花町3997-4
TEL:0955-23-1110
営業時間:19:00~(一斉スタート) 
定休日:不定休
座席数:4席
料金:コース¥24,200
※予約はOMAKASEのサイトから受付け。

【特集 ゲーテイスト2023】
 

この記事はGOETHE2023年8月号「総力特集:号泣レストラン」に掲載。購入はこちら▶︎▶︎

TEXT=安永真由子

PHOTOGRAPH=林田大輔

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