今や世界的なトレンドになっているウイスキー。そんな世界に、アイルランド生まれの注目の「バスカー」が2020年に誕生。日本に上陸し、TWSC(東京ウィスキー&スピリッツコンペティション)2023金賞を受賞するなど、新たな旋風を巻き起こしている。
出会う人を魅了する“バスカー”
世界で活躍するロックバンド「U2」の出身地として知られるアイルランド。アイルランド民謡やケルト音楽など、多くの伝統文化が脈々と受け継がれてきた。
そんなアイルランドの街道を歩いていると見かけるのが、軽快な歌や踊りで人々を楽しませてくれる「The Busker(バスカー)」だ。
道ゆく人々からお金をもらいながら、さまざまなパフォーマンスで大衆を賑やかす、日本の“大道芸人”のような存在。現在では、ストリートミュージシャンを指すことが多く、ヨーロッパの街中には、歌や演奏を披露するバスカーの姿をよく目にする。
アイルランド東部のカーロウ州にあるロイヤルオーク蒸溜所でつくられるアイリッシュウイスキー「バスカー」も、まさにそんな“バスカー”のように個性豊かな香りや味わいで、飲む人を存分に楽しませてくれるウイスキーだ。
2014年、アマレットリキュール「ディサローノ」で知られるイタリアの酒造メーカー「イルヴァ・サローノ」の元CEOであるオーガスト・レイナ氏が、アイリッシュウイスキーの製造に乗り出し、2016年にロイヤルオークの地に蒸溜所を操業したのがことの始まり。
2016年3月のイースターには、シングルモルト、シングルポットスチル、シングルグレーンの製造を開始。
ロイヤルオーク蒸溜所は3種のウイスキーが生産できるアイルランドで唯一の蒸溜所として広く知られるようになった。
また2021年から技術革新や商品の品質向上を進め、アイルランド南東部のウォーターフォードに倉庫を建設することで、生産から販売までのサプライチェーンの強化も実現。現在もロイヤルオーク蒸溜所には、オーガスト・レイナ氏の言葉や精神が息づいているという。
“We are proud of our past, yet we are equally aware we must look ahead, for our tomorrow entails both great opportunities and great responsibilities.”
我々はこれまでの業績を誇りに思うが、これからも同様に前進し続けないといけない。それは、我々の未来には、大きな機会と責任の両方を伴うからだ。
バスカーの世界に浸る4つのウイスキー
そんなロイヤルオーク蒸溜所が、2020年に発売したのが新しいウイスキーブランド「バスカー」だ。
アイルランドの地下を流れる天然水を使用した、なめらかでトロリとした口当たりのウイスキーは、今世界のウイスキー好きから大きな注目を集めている。
赤いボトルの「バスカー シングルグレーン アイリッシュウイスキー」は、アメリカ産のバーボン樽と、シチリア最古のワイン醸造所のひとつであるカンティーナ·フローリオの希少なマルサラ樽で熟成させた香り高い逸品。
甘いキャラメルのような香りから、バニラやオークの芳醇な香りに移り変わる長い後味が最大の特徴だ。
青いボトルの「バスカー シングルモルト アイリッシュウイスキー」は、バーボン樽とシェリー樽で熟成させた深い味わいに、パインツリーエキスや麦芽ビスケットの香りが合わさった、少し大人なテイストのウイスキー。
濃厚なチョコレートの風味と、甘くクリーミーな余韻が魅力のひとつ。
さらに、グレーボトルの「バスカー シングルポットスチル アイリッシュウイスキー」は、原料であるオオムギをアイルランドの伝統的な製法で蒸留。
バーボン樽とシェリー樽の香りと、ハチミツやオーク、ファッジ、チョウジ油などのアロマが、スパイスのような刺激と綿菓子のような甘さを絶妙に織りなす。
その3種類のウイスキーをブレンドさせたグリーンのボトル「バスカー アイリッシュウイスキー」はバランスが良く、まず最初に飲んでおきたい一本だろう。
緑のボトルに詰められた美しい黄金色のウイスキーは、アイリッシュウイスキーの特徴である華やかなトロピカルフルーツフレーバーをしっかりと味わえるテイストになっている。
ハイボール好きにおすすめだ。
ウイスキーの味を決めるのに重要な役割を持つブレンダーを務めたのは、スコットランドを代表する蒸留酒メーカー「エドリントン」の元マスターブレンダーであるジョン・ラムゼイ氏。
シングルモルトとシングルポットスチルの割合を、一般的なアイリッシュウイスキーに比べて高くすることで、より贅沢なブレンデッドウイスキーに仕上げた。
大型の単式蒸溜器で3度蒸留されたウイスキーを、厳選された樽で熟成させることで引き出される、贅沢なオークとサンダルウッドの余韻。
さらにレザーを思わせる煙草の香りや、イチジク、サルタナレーズン、プルーン、ダムソンといった秋の果実の芳醇なアロマが、より豊かで複雑な広がりをもたらしている。
フルーツやバニラのようなアロマから、ダークチョコレートのような深い匂い、そしてシナモンのようなスパイシーな香りに広がっていく奥行きのある味わいは、ストレートやオンザロックはもちろんのこと、ソフトドリンクなどを混ぜてカクテルとしても楽しみたい。
世界の酒好きが認める新進気鋭ブランド
発売からまだ3年ほどと、他のブランドに比べるとまた若い印象があるバスカー。
しかし、バスカーが誇る4つのウイスキーは、どれも国際的なコンテストでメダルを受賞しており、その美味しさはまさに折り紙つきだ。
アメリカの3大ワイン雑誌のひとつ『ワインエンスージアスト』の2021年のアワードにおいて、トリプルカスク トリプルスムースとシングルコレクションの3本が、アイリッシュブレンド部門の最高賞「ザ・ベスト・バイ・アマング・アイリッシュブレンド」を受賞。
またアメリカ最大規模の酒類品評会「サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション」では、2021年にトリプルカスク トリプルスムース、シングルモルト、シングルポットスチルが金賞を獲得。次いでシングルグレーンも銀賞を獲得するなど、すべてのウイスキーが高い評価を受けている。
日本でも「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」の2023年洋酒部門で、シングルモルトとシングルポットスチルが金賞を獲得。さらにシングルグレーンが銀賞を獲得し、今日本で最も注目を浴びているウイスキーのひとつと言えるだろう。
ヨーロッパでは、2020年から発売されているバスカーだが、日本で正規輸入代理店からの販売が開始されたのは2021年後半。ゆえに、まだバスカーを飲んだことがないウイスキー好きも多いかもしれない。
外見もスタイリッシュなバスカーは、自宅で楽しむのはもちろん、大切な友人へのギフトにも最適だ。ぜひこの機会に、進化をし続けるバスカーの今の味を確かめてほしい。
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