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2023.07.30

見城徹が週末に通う、とっておきの湘南イタリアン3選

東京とは違う“心地よさ”を求め、週末に通い続けた湘南へ。湘南ラヴァー見城徹が選ぶ店とは――。美食を追求する【特集 ゲーテイスト2023】

休日を過ごすにふさわしい湘南エリアのとっておき

「石原慎太郎さんの家が逗子にあったので、若かりし頃からよく通っていたんです。相模湾を見渡せる高台に立つ素晴らしくセンスのいい邸宅で、訪ねるのが本当に楽しかった。石原夫妻と逗子をはじめ、鎌倉、葉山、秋谷の散策を楽しみつつ、何度もご飯をご一緒したものです」

仕事ではなく休日のプライベートな食事の時間を一緒に過ごしたからこそ、強固な信頼関係を築くことができたのだろう。

「石原さんが最も愛した『カツズ』(逗子)、絶品カルボナーラの『ラ・ポルタ』(鎌倉)などは過去のゲーテイストでも紹介しました。今も湘南に通うのは思い出のあるお店に行きたいというのもありますし、東京での食事とは違うワクワク感や心地よさを感じることができるお店に出合えるからなんです」

というわけで、休日を大切な人たちと過ごすにふさわしい心地よい店探しをするのが週末のライフワークになっているのだ。

そうして2023年に出合った『ロリガ』は、半年の間に7回も通っているというお気に入りだ。

「本当は内緒にしておきたい店。佐島漁港から急な坂道を上がった高台の住宅地にある一軒家で、レストランというよりも親しい人の家に招かれたようなプライベート感がある。伊藤亮太郎シェフが地元三浦のとれたての魚介や野菜を、“酸の背骨”が効いたさっぱりとしたひと皿に仕立ててくれる。カウンターでその丁寧な仕事ぶりを見ながら食事をするのがとても居心地がよくて。秋元とも一緒に行ったよ」

鎌倉の邸宅地にあるオーベルジュ『鎌倉古今』は築188年。

「庭も素敵で、よくぞここをレストランにしてくれましたと嬉しくなる。春は裏山で採れた筍や山菜がお皿にのることもあり、心が浮き立つ。2トップで独創的なメニューを競作している若いシェフの美しい盛り付けも気持ちいい」

歴史や自然と共存しながら新しい文化を生みだそうとする気風もこのエリアの魅力だ。

「『ラッテリア べべ』は、前述の2軒とは違い、カジュアルで賑やかなトラットリア。できたてチーズのメニューが本当に美味しい。ピッツァも、僕の大好きなシラスと岩のりのスパゲティも素晴らしい。しかも量が多いのに驚くほど安いんだ」

食のレベルは相当に高い湘南。だからいつまでも憧れ、通い続けるのかもしれない。

1. Loriga 三浦半島食蔵|三浦半島の魅力をイタリア料理で表現

「早朝、農家さんの畑に行って、それから佐島の漁港に行くのが日課」と話すオーナーシェフの伊藤亮太郎氏。都心のレストランで働いていたが、葉山の系列店に転属になった折に湘南の食材の豊かさに感動。3年ほど前、佐島漁港からほど近い高台に店を開いた。目指すのは地域の人の輪と食材を活かす“三浦半島料理”。「この地域の魅力をもっと発掘し、料理の幅を広げたい」と意欲的だ。

「Loriga 三浦半島食蔵」の伊藤シェフ
カウンターで三浦の魅力を話しながら一品一品丁寧に料理を仕上げていく伊藤シェフ。
「Loriga 三浦半島食蔵」の豆のスープ
ギリギリまで煮込んで凝縮した香りを堪能する豆のスープ。無垢の山桜を使った器とスプーンにも癒やされる。
「Loriga 三浦半島食蔵」の太刀魚
ローストしたカブを挟んだ太刀魚。

Loriga 三浦半島食蔵/ロリガ ミウラハントウショクゾウ
出張シェフ、ケータリング、テイクアウトにも応じている。

住所:神奈川県横須賀市秋谷1-5-13
TEL:046-884-8335
営業時間:12:00~L.O.14:30、18:00~L.O.21:00
座席数:カウンター4席、テーブル8席
料金:ランチ・ディナーともにコース¥3,850・¥5,500・¥8,800 アラカルトもあり

2. 鎌倉 古今|庭の眺めもご馳走の古民家オーベルジュ

鎌倉駅からクルマで10分。閑静な邸宅地で江戸時代から住み継がれてきた築188年の古民家をリノベーションした『鎌倉古今』。上質な鎌倉ステイがかなう1日2組のみのラグジュアリーなオーベルジュだ。そのダイニングは、宿泊者ではなくても利用が可能。美しい庭を眺めながら、あるいは太い梁に支えられた吹き抜けの天井が圧巻のカウンターで独創的なイタリアンを楽しむことができる。

「鎌倉 古今」のカツレツ
「下村牛のカツレツ」。ガラムマサラを加えたグリーンピースソースを添え、口の中ではカツカレーを食べているような仕かけに。
「鎌倉 古今」の山口シェフ(左)と高橋シェフ(右)
ふたりの料理長が切磋琢磨する。高橋研二氏(右)と山口将平氏(左)。
「鎌倉 古今」の店内
店内はカウンター上の天井板を外して堅牢な梁をインテリアに取りこんでいる。

鎌倉 古今/Kamakura Cocon
個室からは季節によって表情を変える庭を堪能できる。少人数によるウェデイングにも対応。

住所:神奈川県鎌倉市二階堂836
TEL:0467-81-4435
営業時間:12:00~L.O.14:00、18:00~L.O.21:00
定休日:水・木曜(祝日の場合は営業)
座席数:カウンター10席、個室1室(~6名)
料金:ランチ・ディナーともにコース¥9,350・¥11,000・¥14,300 ※完全予約制

3. Latteria BeBè Kamakura|併設された工房のできたてチーズに舌鼓

契約農場から毎朝届く搾りたての牛乳で手作りするチーズ工房を併設。できたてのチーズを使ったメニューと薪窯で焼くナポリピッツァをカジュアルに楽しめるイタリアン。鎌倉駅から徒歩2 分ほどの距離に位置しながら、奥まった路地裏にある古民家の佇まいも風情がある。予約至難の人気店なのでお昼時を外して行くのがお薦め。店頭でチーズの販売もあり、鎌倉土産に喜ばれる。

「Latteria BeBè Kamakura」のブッラータとトマトのマリネ
「ブッラータとトマトのマリネ スペイン産生ハム添え」¥2,090。できたてのとろっとクリーミーなブッラータは絶品。
「Latteria BeBè Kamakura」のスパゲッティ シラスと岩のり
「スパゲッティ シラスと岩のり」¥1,430。
「Latteria BeBè Kamakura」の山崎兄弟
ピッツァ職人の兄・山崎健太郎氏(右)とチーズや店舗運営を担当する弟・大志郎氏。

Latteria BeBè Kamakura/ラッテリア べべ カマクラ
鎌倉駅東口には、テラス席を備えた2号店のパニーニ専門店『プッチェリアべべ カマクラ』もある。

住所:神奈川県鎌倉市御成町11-17
TEL:0467-81-3440
営業時間:11:00~16:00、17:00~L.O.21:00(ランチタイムは11:00~L.O.13:30)
定休日:月曜、不定休
座席数:カウンター5席、テーブル25席、テラス10席
料金:ランチコース¥1,890~、ディナーはアラカルト中心。

【特集 ゲーテイスト2023】

この記事はGOETHE2023年8月号「総力特集:号泣レストラン」に掲載。▶︎▶︎購入はこちら

TEXT=藤田実子

PHOTOGRAPH=太田隆生

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