GOURMET

2023.02.23

ロンポワン| チョコとカクテルのペアリングを! ショコラトリーの奥に佇む秘密のバー

断言しよう。今、自分のレストランリストに入れておくべきはカウンターの店だ。なかでもクリエイティヴなカクテルを提供するバーは絶対に行きつけにしておきたい。通えば通うほどパワーチャージできる、唯一無二のカクテルバーから、今回は中野坂上の「Chocolaterie&Bar ROND-POINT by Hirofumi Tanakamaru(ショコラトリー&バー ロンポワン)」を紹介する。

中野坂上「ロンポワン」の井上氏と田中丸氏

この日のゲストバーテンダーは井上優太朗氏。

ショコラトリーの隠し扉の奥に佇む、秘密のカクテルバー

チョコレートと食後酒という至福の組み合わせ。これを最高の形で提供する、知る人ぞ知るバーがある。

隠し扉の先に5席だけの特別なバーカウンターを持つのが、中野坂上の人気ショコラトリー『ロンポワン』。バーが開くのはお店の明かりが消えた後だ。

中野坂上「ロンポワン」の隠し扉

バーの入り口はショーケース後ろにある隠し扉。

オーナーは日仏のパティスリーで研鑽を積んだショコラティエの田中丸博文氏。ハーブや花、蜂蜜などの香りをショコラのなかに再現するテクニックは、バリスタやミクソロジストの技術から学んだものだとか。

ラベンダーやレモングラスなどの繊細な香りは、リキュールやドライフラワーなどを使いながら巧みに表現し、酸みや苦みまでも感じさせてくれる。名物である蜂蜜は季節に応じ、複数種類使い分ける。その計算された味わいのファンは多く、バーテンダーとのコラボイベントを行うなど、今やバー業界からも注目される存在だ。

中野坂上「ロンポワン」のスミレのカクテルとショコラ

ラベンダーのショコラに合わせたジンとスミレのカクテル ¥1,000。ショコラに使われるハチミツで作ったハニーウォーターを使用。

中野坂上「ロンポワン」のカクテル「ネグローニ」とショコラ」

栗の花の蜂蜜のショコラに合わせた「ネグローニ」¥1,000。濃厚な味わいとネグローニの苦味が調和する。

もともとバーが好きだったという田中丸氏。ショコラトリー内にバーカウンターがある業態はオープン当初から決めていた。

「会話ができて、ゲストの反応が見られるカウンターというのは作り手にとって理想の環境なんです。お茶を飲むために和菓子があるように、僕のショコラにはドリンクが入る余地があります。お酒との相性を楽しんでください」

現在不定期で開催するバー営業では、田中丸氏とバーテンダーがカウンターに立つ。香りや素材を合わせたり、相反する香りで味を引きだしたり、カクテルが加わることで新しい味覚が幾重にも広がる。ふたりの絶妙な掛け合いが新たなバー体験を作りだしていく。

中野坂上「ロンポワン」のボンボンショコラ

個性豊かなボンボンショコラはひと粒 ¥356〜。

中野坂上「ロンポワン」のカウンター

カウンターでは田中丸博文氏がデザートのコースを提供することも。

ショコラトリー&バー ロンポワン/Chocolaterie&Bar ROND-POINT by Hirofumi Tanakamaru
住所:東京都中野区中央2-47-2 コートフェニックス1F
TEL:03-5989-1585
営業時間:不定
座席数:5席
料金:カクテル ¥1,000〜、チャージ ¥500

TEXT=児島麻理子

PHOTOGRAPH=吉澤健太

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