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2023.01.31

バレンタイン目前! グルメ通が唸る高級”レア”チョコレート3選

1年で最もチョコレートが充実する季節の到来! ここ数年は、自分のための逸品を探す向きも多いと聞く。これまでの概念を覆すチョコレート体験がかなう3つのブランドを紹介しよう。

「YES SHE KNOWS」のチョコレート

1:酒とのペアリングを楽しむ「YES SHE KNOWS」

ショコラティエの石井秀代さんが手がける日本発のチョコレートブランド「YES SHE KNOWS」。定番の「PAIRING 【6】」は、アルコールとのペアリングを考え、選び抜いた食材を使い、食感や口溶けの時間までも計算して作られている。

ショップを持たず、同ブランドのECサイトで購入できる。だが最近ではヨーロッパのハイブランドのVIP向けギフトや、エアラインの国際線ファーストクラスラウンジに採用されるなど、限られた人たちの間でその美味しさが話題となり、今では購入まで数ヵ月待ちということもある入手困難なチョコレートに。

この冬、新たなフレーバー2種「Pearl」と「Carat」が登場。定番6種(「PAIRING 【6】」)と合わせた「PAIRING 【8】」として、8種類の味が楽しめるようになった。

「PAIRRING 8」(8個入り)¥7,500

「PAIRING 8」(8個入り)¥7,500

「PAIRING 【6】」は、「Gecca」「Mature」「Venus」「Flame」「Cave」「Emerald」の6種類。それぞれにテーマやモチーフがあり、香りも食感も口溶けまでも異なる。「Gecca」には八重山諸島の新月の日に採取された塩、また、「Emerald」には、和歌山県産の大粒のぶどう山椒というように、石井さんが選び抜いた食材が使われている。

チョコレートはそれぞれにシャンパーニュや日本酒などペアリングする酒の提案がある。さらに、石井さんは、チョコレートをひと口で食べてしまわずに、酒のつまみ(アテ)のように、少量ずつ味わうことを薦めている。1/4個ほど味わい、アルコールをひと口、そして、またチョコレートを味わう。それを繰り返せば、チョコレート好きにとっては至福の時間、チョコレート好きでなくても新たな味わいの世界を知ることとなる。

新作の2種類は「Pearl」と「Carat」

新作の「Pearl」と「Carat」。

新作「Pearl」は、チョコレートのセンターにパール粒程度に潜むキャビアバターとやや固めのビターチョコレートのカカオ感が口中で混ざり合う瞬間が感動的。シャンパーニュ、あるいは、適度に樽の効いた熟成感のあるフランス産の華やかなシャルドネなどを合わせて、チョコレートと酒を行きつ戻りつしながら楽しみたい。

また、芳醇な白トリュフの風味を閉じ込めた「Carat」は、室温に戻して、やや柔らかくなった頃が食べ頃。口に含んだ途端に溶け出す軽やかで滑らかなチョコレートの食感と、同時に鼻腔に広がるトリュフの香りを堪能できる濃厚なチョコレート。だが決してトリュフの香りは強すぎず、はちみつやイタリア栗などを隠し味として使い、ほんのりと枯葉のような雰囲気のある“原石”となっている。上質なピノ・ノワールなど、赤ワインとともに、じっくりと堪能したい。

親しい人たちとお酒を飲みながら会話を楽しむといったシーンにふさわしい新作が「PECAN NUTS #5」だ。

「PECAN NUTS #5」(18g×5種)¥6,500。フレーバーは、「Banana crepe」「Wild Strawberry」「Goma」「Sugar Ruby」「Chai masara」の5種。

「PECAN NUTS #5」(18g×5種)¥6,500。フレーバーは、「Banana crepe」「Wild Strawberry」「Goma」「Sugar Ruby」「Chai masara」の5種。

丁寧にローストしたペカンナッツをキャラメリゼし、チョコレートやスパイス、フリーズドライのフルーツなどをコーティング。こちらも、それぞれにアルコール・ノンアルコールドリンクのペアリングの提案があるが、みんなで味の好みを探りながら味わえば、場が盛り上がる。

アルコールとの相性を探る楽しみを極めるため、全てのチョコレートにはあえて酒類を使っていない(そのため子供でも食べられる)が、大人時間を有意義にしてくれるチョコレートと位置付けておこう。

問い合わせ
YES SHE KNOWS https://yes-sheknows.com/

2:これまでにないチョコレート体験を「ショコラトリー&バー ロンポワン」

東京・中野坂上にあるチョコレートショップ「ショコラトリー&バー ロンポワン」。店頭には、はちみつやハーブに造詣が深く、こよなく愛し使いこなすショコラティエ・田中丸 博文さんが作り出すボンボンショコラが並ぶ。

ROND-POINT(ロン・ポワン)

ショコラ(1個)¥324。※2023年2月11日~2月14日は、セット(BOX)のみの販売。

店頭では1個単位で購入でき、スタッフと話をしながら選ぶ楽しみが待つ。幅広いチョコレートのラインナップに迷ったら、好みのドリンクや酒に合うものをセレクトしてもらうのもいいだろう。なお、2023年3月中旬までは、今の季節ならではのセットが限定で登場している。

はちみつとハーブの魅力を知ることができる「レ・ミエル」、夜更けに楽しみたい、酒をイメージさせるチョコレートのセット「ミニュイ」など、これまでにないチョコレート体験ができる内容だ。こちらは、オンラインショップでの購入も可能。

ROND-POINT(ロン・ポワン)

「レ・ミエル」(6個入り)¥2,484。「レモングラス」「フランボワーズ」「エルダーフラワー」「シナ(ボダイジュ)蜂蜜」「ラベンダー」「夏の伽藍山蜂蜜」の6種。※販売中~2023年3月中旬までの限定販売。売り切れ次第終了。

「レ・ミエル」は、最も人気の高い「フランボワーズ」や、スペシャリテの「ラベンダー」など、6種類。はちみつと季節のハーブやフルーツ、スパイスを絶妙なバランスで組み合わせ、食感、香り、口溶け、そして味わいの余韻など、その魅力を再確認できる内容だ。

例えば、「フランボワーズ」はカナダ産のくせのないはちみつと、フランボワーズのキャラメルのコンビネーション。口の中で赤く薄いドームが割れると溶け出るチョコレートを堪能できる。また、「レモングラス」は、レモンを使わないはちみつレモンのイメージ。イタリアの百花蜜、レモングラスの茎の部分のエキスを組み合わせ、その清涼感のある味わいは、緑茶に合う。

はちみつ専門店でのショコラティエとしての経験が長く、その後はフランスでレストランの経験もあるという田中丸さん。はちみつの知識を掘り下げるうちにハーブやスパイスの香りも探求するように。植物由来の食材でもあるはちみつは、ハーブやスパイスなどとの相性がいいという。

そして、酒好きの心をくすぐるのが「ミニュイ」。

ROND-POINT(ロン・ポワン)

「ミニュイ」(6個入り)¥2,484。「胡椒」「キャラメルサレ」「スモーキーウイスキー」「アブサン」「ラムレザン」「コニャック」の6種。※販売中~2023年3月中旬までの限定販売。売り切れ次第終了。

世界最高峰の胡椒と称されるカンボットペッパーと、柑橘系の香りが堪らない2種の胡椒とコロンビア産のダークチョコレートを合わせた「胡椒」や、シングルモルト・ラフロイグ10年を使い、ピートと甘いバニラがほんのりと香る「スモーキーウイスキー」など6種のセット。酒と一緒にじっくり楽しみたくなる、あるいは、酒と香りのイメージを存分に楽しめるラインナップとなっている。

チョコレート全体を通して感じられるのが、そのタイトル(名前)に違わぬ味わいのイメージ。一般的なボンボンショコラのように味の異なる層を重ねて構成するのではなく、チョコレートを味わっているうちに、味わいや香りの変化を感じられるような緻密なレシピで作られている。それはまるで、ファーストノートからセカンドノート、そしてラストノートへとイメージが変わりゆくフレグランスのような魅力もある。

「口の中でカクテルを作るようなイメージで、チョコレートに酒を合わせるのも楽しい」と、新たなマッチングのポイントも提案してくれた。

ROND-POINT(ロン・ポワン)とは、パリの中心、凱旋門からシャンゼリゼ通りを繋ぐ信号のない環状の交差点のこと。田中丸さんの「丸」を中心に、たくさんの人と人とが行き交い、幸せを分かち合いたいという思いを込めているという。

2021年10月のショップオープン後に、アシェット デセールや酒を楽しめるカウンター5席のプライベートなバー空間をショップ奥の空間に設けた(現在は休業中。2023年4月以降に再開予定)。田中丸さんとチョコレートや酒の話をしながらバーで1杯、という体験が待つ。

ROND-POINT(ロン・ポワン)

ショップ奥にバー空間が潜む。※バーの再開時期に関してはInstagramにて情報を更新。

問い合わせ
ショコラトリー&バー ロンポワン TEL:03-5989-1585

3:大人のための贅沢なタブレット「MUNI LA BOUTIQUE」

京都・嵐山にあるスタイリッシュなラグジュアリーホテル「MUNI KYOTO」。渡月橋近く、古都の自然に溶け込むように造られたこのホテルに滞在したゲストに「旅の情景を持ち帰ることができる」美味なギフトとして、秘かな人気を博していたタブレットがある。

今は、ホテルでは入手できないレアものだが、オンラインショップにて購入することができる。

「MUNI LA BOUTIQUE」の「ラ タブレット フレ オ プラリネ ピスターシュ」1枚(約80g)¥2,300

「ラ タブレット フレ オ プラリネ ピスターシュ」1枚(約80g)¥2,300

「マンディアン オ フリュイ セック」1枚(約44g)¥1,200

「マンディアン オ フリュイ セック」1枚(約44g)¥1,200 ※写真は2枚。

どちらも「ル・ショコラ・アラン・デュカス」のクーベルチュールを使ったタブレット。自然豊かな嵐山の情景からインスパイアされたフォルムが特徴的だ。

手がけるのは、アラン・デュカスが設立したデュカス・パリが担う、ホテル内のレストラン「MUNI ALAIN DUCASSE」のパティシエたち。素材それぞれの持つ魅力を引き出し、カカオのフルーティーさが際立つように作られている。

「ラ タブレット フレ オ プラリネ ピスターシュ」は、軽い酸味のビターなチョコレートの中にピスタチオのプラリネが入る。食べると、ボンボンショコラかと思うほどクリーミーで濃厚な味わい。サクサクとした食感も小気味よく、タブレットというイメージを覆す。

「マンディアン オ フリュイ セック」は、フランスの伝統的なチョコレート菓子「マンディアン」をモチーフにアレンジ。やや厚めのタブレットにピスタチオやレーズン、ドライイチジク、ドライアプリコット、オレンジピールなど8種類のナッツやドライフルーツが乗る。砂糖がけのナッツの食感も楽しく、赤ワインとの相性よし。

甘さ控えめの大人のためのこのタブレット。手のひらに乗るコンパクトなサイズが、自分へのご褒美にちょうどいい。夜更けにパリンと手で割って、好みのウイスキーやブランデーなどハードリカーとともに味わいたい。親しい友人へのギフトとして取り寄せるのもいいだろう。

問い合わせ
MUNI LA BOUTIQUE https://muni-kyoto.shop/

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TEXT=はまだふくこ

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