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2022.06.03

鳥かぜ|中目黒の和の伝統を感じる空間で、類いまれなる焼鳥コースを

食に対して尋常ではない情熱を傾ける、秋元康、小山薫堂、中田英寿、見城徹が厳選したとっておきの店を紹介する、最強のレストランガイド「ゲーテイスト2022」。メディア初登場! 取材を受けない会員制や紹介制、1日1組限定、特別な隠れ家など知られざるレストランの世界へご案内。【Part1:秘密の店】

鳥かぜ

『鳥しき』流の近火の強火。表面をがしっと焼くが、焦げないようこまめにリズミカルに串を動かすのは至難の業。

見城徹「紹介制の洒落た焼鳥屋。懐石スタイルというのがいいね」

『鳥しき』とLDHのコラボで2021年4月に誕生した紹介制の店。焼き手は、名人・池川義輝氏の愛弟子、黑﨑法行氏。焼鳥業界に新たな“風”を吹きこむアイデア満載の緩急あるコースで楽しませてくれる。

 LDHがやっているだけあって内装も格好いい。濃紺の漆喰で塗り固められた暗い廊下が続いていて、奥の格子戸からぼおっと部屋の光が漏れているという演出も素敵だし、カウンターはまさに舞台のよう。

ちょうちん

コースの前半、薄く酢飯を広げた海苔の上にのせて手渡しされるちょうちん。(料理はすべて¥15,400〜のコースの一例)。

 あのカウンター背面の大きな暖簾が緞帳(どんちょう)みたいですよね。暖簾の向こうは厨房で、まさに舞台裏。人の動く気配だけが感じられる静かな臨場感。壁などで仕切らないで、時間になったら大きな暖簾をかけるというアイデア、面白いと思いました。

 コースの流れや焼鳥の出し方などもよく考えられていますよね。単なる紹介制ではなく、来た人を満足させるスペシャル感を感じられるよう、親方・池川さんの想いを受け継ぎながら、独自の工夫もぬかりない。黑﨑さん、これから世界に羽ばたく焼鳥職人になりそう。

最中アイス

デザートの最中アイス。皮を炭火で炙っているので香ばしさ、サクサク感が際立つ。

 ライスペーパーで焼鳥と野菜を巻いたひと口サラダとか、ちょうちんを海苔巻きにして手渡しで、という出し方、粋だよね。

 1回目は特に楽しい。一品一品どんなふうに出てくるか予想できないから。

ひと口サラダ

ライスペーパーで野菜と焼鳥を巻いたひと口サラダ。

 膝回りのボリューム感のあるお肉は、量は半分にしてエシレバターをのせて出している。食べやすくていいですね。

 うん、香ばしい炭の香りにバターが合うよね。奇を衒うというよりも、焼鳥という概念を崩さないようにしながら、ギリギリのところで上品な懐石スタイルに落としこんでいる。

極み卵の親子丼

〆は那須の御用卵を使用した「極み卵の親子丼」

 箸休め的に出してくる鳥そばのクオリティも高いですよね。

 緩急あるコースで飽きさせない。しかも〆は感動するほど美味しい「極み卵の親子丼」と「伊達鳥のパイタンスープ」。大満足でした。皮を炭火で炙った最中アイスまで全18品。すべてよく考え抜かれているし、洒落てるよ。

 

Torikaze

焼き台の前に立つのは『鳥しき』分店、六本木の『鳥おか』を6年任されていた黑㟢法行氏。

Torikaze
住所:非公開
TEL:非公開
営業時間:非公開
定休日:非公開

【ゲーテイスト2022】 ※6月24日までに全公開!
「秘密の店」
「和の神髄」
「洋の絢爛」
「名人の店」
「弩級な鮨」
「肉の魔力」

TEXT=藤田実子

PHOTOGRAPH=鈴木拓也

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