"ヌン活"という言葉もある通り、日中にリッチな気分を満喫できると女性に大人気の「アフタヌーンティー」。コロナ禍においては、ビジネス利用も増えてきたという話を聞くようになった。確かに、ラグジュアリーなラウンジ空間で適度なディスタンスが保たれ、会食ほどかしこまらない雰囲気。それでも、美しいスイーツが3段トレイに乗せられて運ばれてくる豪華な「アフタヌーンティー」は、なんとも気恥ずかしい……。今回は、そういった懸念もなんのその! な、ビジネスに使え仕事の話がはかどるアフタヌーンティー2つをご紹介!
Web予約限定で楽しめる正統派 |帝国ホテル「ランデブーラウンジ・バー」
帝国ホテルの正面玄関を入ってすぐというアクセスのいい場所にあり、いつも賑わいをみせる「ランデブーラウンジ・バー」。打ち合わせの定番スポットとして、利用する機会もあることだろう。ここでのアフタヌーンティー、Web予約限定なのであまり知られていないが、秘かな人気なのである。
なんともシックな姿のアフタヌーンティー「ザ・ランデブー」。2022年4月30日までの内容は、デザート(苺のタルト、苺のショートケーキ、和栗のモンブラン、プリン)、プレーンスコーン、セイボリー(帝国ホテル伝統のポテトサラダ、ミックスサンドイッチ)。これに、紅茶・コーヒーのセレクション、約15種類から好みのものをセレクトできる。
デザートは、いずれも素材のよさを生かし、キレのいいすっきりとした甘さ。大正時代から受け継がれる伝統のレシピで作られたポテトサラダを、改めて味わういい機会でもある。ケーキもサンドイッチも小ぶりで食べやすい。商談中には嬉しいサイズだ。
季節ごとに内容は変わるが、いずれも帝国ホテル定番のスイーツとセイボリーというラインナップ。華やかすぎないルックスも好感度が高く、リピートする男性ファンもいるというのも、うなずける。
予約の際に、1人1台のスタンドに盛り付けて欲しいとリクエストが可能だ。そうすれば、ディスタンスを保つとともに自分のペースで食べ進められる。
1970年、現在の帝国ホテル本館開業時に、芸術家の多田美波氏によって製作された作品「黎明」(通称、光の壁)が印象的な店内。高さ8メートル、幅約25メートルの作品で、約7600個のクリスタルガラスブロックが使われている。実は、アフタヌーンティーの3段トレイは、この光の壁をイメージした黄金色の器を使用している。
Web予約限定なので同時に席も確保できるし、オーダーできる時間が11:30から17:00(ラストオーダー)と幅広いのもビジネスにはありがたい。次回の商談が決まったら、早速、予約を!
ランデブーラウンジ・バー
住所: 東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル 東京 本館1F
TEL:03-3539-8045
営業時間: ラウンジ10:00~22:30(22:00LO)、バー11:00~22:30(22:00LO)
※状況により変更の場合あり。アフタヌーンティーの提供はラウンジのみ。11:30~17:00(LO)。
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スパイスが効いて新感覚! |「THE GREY ROOM」
相手が外国人や、食通の女性陣との打ち合わせなら、趣向を変えてインドテイストの新感覚アフタヌーンティーを選んでみてはいかがだろう。
東京・銀座の数寄屋橋交差点からほど近いビルの一角にあるバーラウンジ「THE GREY ROOM (グレイルーム)」。解放感もあり、密を避けた打ち合わせにぴったりの空間である。
アフタヌーンティーは季節ごとにテーマが変わり、現在のテーマはStrawberry。
スタートは「あまおうとカルダモンのラッシー」から。イチゴの香りのラッシーをカクテル風に。ほのかにカルダモンが香る。まずはこれで場が和みそうだ。
運ばれてくる3段トレイは、上から、インディアンデザートセレクション、2段目にスコーンやタルトなどヨーロピアンデザートにスパイスをアレンジ、3段目にはカレーやクルチャなどスパイスが効いたセイボリーというラインナップ。
インディアンデザートセレクションは、「サンデッシュ 柚子香る苺ミルクと」「苺とココナッツ ピスタチオのバルフィ」「苺のシュリカンド タルトスタイル」「白あんと苺のサモサ」など、スイーツ6種。
カッテージチーズで作ったインド風のデザート、サンデッシュや、牛乳と砂糖を煮詰めて作るバルフィなど、インドの郷土菓子からインスパイアされた味とイチゴをうまく融合させ、素朴でありながら繊細な味わい。
2段目はヨーロピアンデザートセレクション。「オリジナルミックススパイスと苺のスコーン」には、クロテッドクリームではなく「ターメリック香るマスカルポーネと苺のカリスメティの自家製ジャム」を添えて。「薔薇香るパード・ド・フリュイ」や「苺のミニタルト フェンネルで爽やかに」など、甘さ控えめで適度にスパイスが香るスイーツが印象的だ。
セイボリーは、「ムングダルと胡麻のクルチャ」「シンプルなカレー」「ひよこ豆のインド風パンケーキ〝ドクラ″菜の花のサブジと」「海老のスパイス衣揚げ」「チキンティッカ」。このお店、同じビルの10Fにある、新感覚モダンインディアンキュイジーヌ レストラン「SPAICE LAB TOKYO(スパイスラボトーキョー)」の系列店。同じ厨房のタンドールで焼き上げたチキンやクルチャの味は、グルマンをも魅了する。
ドリンクは、インド産の紅茶とスパイスをブレンドしたオリジナルのティーセレクションから。これからの季節は、「スパイスラボトーキョー オリジナルブレンドアイスティー」を合わせたい。アールグレイをベースにジンジャー、ブラックペッパー、クローブ、カルダモン、シナモンをブレンドした、大人の味わいだ。コーヒー派には、インディアンコーヒーを。
商談がうまくいったら、シャンパンや、インディアンスパイスを効かせたオリジナルカクテルで乾杯を! 眺めがいいテラス席もあるから、商談だけでなくデートにも使える!
グレイルーム
住所:東京都中央区銀座6-4-3 GICROS GINZA GEMS 11F
TEL:03-6274-6023
営業時間:11:30~24:00(23:00LO。アフタヌーンティーは16:00LO)
定休日:月曜(祝日の場合は営業、翌火曜休み)
※アフタヌーンティーは予約が望ましい。