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2021.06.07

アキ ナガオ|中田英寿が太鼓判を押す、札幌・すすきのモダンフレンチ

秋元康小山薫堂中田英寿見城徹の美食を探求する4兄弟の偏愛レストランを大公開するゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」が今年も開催に! 先進的なスタイルとクリエーションで魅了する、最先端の東京のフレンチ&イタリアン。一方、地方では「地産地消」や「ローカルファースト」の価値をモダンなひと皿に昇華させるレストランが増えている。未知の体験をさせてくれる特等席へご案内。

aki nagao

「フォアグラのポワレとカオヤム ガルムのソース」。ソースをリゾットに絡めると、化学反応で色が青からピンクに変化。(料理はすべて¥24,200のコースの一例)

中田英寿「札幌に行く時には必ず予約するモダンフレンチです」

東京やフランスの名店で修業した長尾彰浩シェフが、2010年に故郷の札幌で開業したモダンフレンチのレストラン。北海道の食材を生かしたおまかせコースと、自然派のワインペアリングを楽しめる。

 北海道に行くといろいろなお店を回るんですけれど、最近一番好きなのが札幌の『アキ ナガオ』。札幌に行く時は必ず予約をとっていて、既に3回ぐらい行っているんですが、毎回本当に素晴らしいと思います。コースがひとり2万円以上するので、札幌では高いんですが、東京だったらもっとするはず。料理はコースだけなんですけど、北海道の地元の食材をふんだんに使うんですよ。地元の食材を使うことが必ずしも美味しさにつながるわけではないですけど、技術とセンスがあるから美味しい。東京に出てきたら爆当たりすること間違いありません。

 北海道の食材がウリだと東京にお店を出すのは難しいだろうから、現地に行くしかないね。

「松川カレイ 桜の香る日本酒のソース」

「松川カレイ 桜の香る日本酒のソース」。

 そうですね。白糠(しらぬか)町の「馬木葉(まきば)」の鹿とか、他にもいろいろな北海道の食材を使うんですけど、絶品です。

 珍しいね、ヒデがジビエを食べるなんて。

 正直ジビエは苦手なんですが、ここのは臭みや癖がまったくない。東京の有名店と比べても、すごいなと思いますね。

「蝦夷鹿背肉のロースト 自家製キャビアと山葡萄のソース」

「蝦夷鹿背肉のロースト 自家製キャビアと山葡萄のソース」。

 ワインはどういうものがあるの?

 自然派のワインが多くて、北海道産の入手困難な銘柄の「北海道ワインペアリング」もできます。ワインも料理も、とにかく地のものにこだわっているイメージがありますね。シェフはまだ若いけれども非常にセンスがよくて好きです。

 ヒデが言うならよっぽど居心地がいいんだね。

デザート「カヌレのアイス」

デザート「カヌレのアイス」とドメーヌアツシ スズキの「トモブランK 2016」。北海道ワインのペアリングセットは要予約で¥13,200。

 奥に個室があって、しかも個室は裏にある専用の入口を使えるのもいいんです。僕が行く時は北海道の友達を呼んで結構な大人数になるんですけど。

 そういう使いやすさがあるっていうのはいいね。どういうシチュエーションでも行ける。

長尾彰浩氏

長尾彰浩氏は札幌生まれ。「北海道だからこそできるフランス料理」を目指している。

 仕事関係者とでもデートでもいいし、家族とでもいいね。

 予約もまだ取りやすいと思うので、今がお薦めです。

自然派が充実したセラー

自然派が充実したセラー。ドメーヌモン、10Rワイナリー、農楽蔵など、北海道産の人気銘柄もラインナップ。

 でも、ヒデがこんなに推したら、これからは東京の人がどんどん行くようになって予約が取れにくくなるでしょ。

 そうなる前に行ってほしい、太鼓判の1軒です。

ーー今年のゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」は「秘密のレストラン」「陶酔のフレンチ&イタリアン」「美しき芸術の鮨」「職人の技に酔いしれる料理」「百花繚乱の超絶中華」「知る人ぞ知る隠れ家&穴場」「究極の肉を喰らう」がラインナップ! 完全保存版です。

 

aki nagao

ゆったりとテーブルを配置した店内。アンティークの煉瓦が落ち着いた雰囲気を醸しだす。

アキ ナガオ
住所:北海道札幌市中央区南3西3-3 G-DINING 1F
TEL:011-206-1789
営業時間:18:00~L.O.21:00
休業日:日曜、不定休
座席数:14席、個室1室(2~8名)
料金:コース¥24,200
詳細はこちら

TEXT=小松めぐみ

PHOTOGRAPH=池田直俊

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