毎年恒例のゲーテレストラン大賞「ゲーテイスト」。今回も秋元 康さん、小山薫堂さん、中田英寿さん、見城 徹の食を愛する4兄弟が集結、ここ1年のお薦めのレストラン(全52店)を教えてもらった。51店目は、 鮨店の域を超えたつまみの数々、スタイリッシュな内装、器使いも注目の鮨割烹。
小山薫堂「兄が料理し、弟が握る、兄弟で営む気鋭の鮨割烹です」
──熊本県天草の有名店『奴(やっこ)寿司』の息子ふたりが、今年1月に熊本市内で独立し、兄弟で板場に立つ。天草産の極上素材による握りだけでなく、鮨店の域を超えたつまみの数々、スタイリッシュな内装、器使いも注目の話題店だ。
小山:天草の名店『奴寿司』の息子さんたちが、今年1月に熊本市内にお店を出したんです。
秋元:薫堂の実家の近くの『奴寿司』?
小山:はい、兄の村上正臣さんは日本料理店で修業を積み、弟の拓也さんはずっとお父さんの下で仕事をしていたんです。でもある日拓也さんは『照寿司』の大将に気に入られて修業に出たのをきっかっけに、名店『わさ』の山下昌孝シェフに呼ばれて東京でも働いて鍛えられたそうです。
秋元:それはすごいね。
小山:人脈も広がり、お兄さんが東京で拓也さんに会った時、顔つきが随分しっかりしていたので、これなら一緒に仕事ができるかなと思ったそうです。
中田:魚は熊本産?
小山:天草の魚中心ですよ。『ペシコ』の井上シェフとも知り合いで、同じ漁師さんとも取引しているそうです。今後熊本・天草を盛り上げていく期待の若手です。店の内装も格好よくて素敵ですよ。
見城:おまかせコースなの?
小山:はい、基本一斉スタートで。魚のアラで取られた出汁で始まり、お兄さんが作る料理が6〜8皿、それから握り。
秋元:つまみじゃなくて料理?
小山:少しずつですけど、つまみの域を超えて、丁寧に料理されています。鮨はお父さんより江戸前に近いけれど、シャリは白酢で軽やか。食べ疲れしないですよ。まだできたばかりだから、試行錯誤のところもあると思いますが、行くたびに成長しているんだろうなと思うと、熊本に帰るのが楽しみです。
Murakami
住所:熊本県熊本市中央区桜町5-17 SAKURA TERRACE2F
TEL:096-288-5210
営業時間:昼は12:00~、13:00~の2部制/夜は19:00~
料金:¥12,000(12:00~/19:00~)、¥6,000(13:00~)
休業日:不定
座席数:カウンター10席
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