GOURMET

2020.02.16

冬の金沢を味わう! 『つば甚』で加賀文化の真髄を体感

冬の金沢の楽しみは、風物詩「香箱ガニ」「ノドグロ」「寒ブリ」をはじめとする、冬の味覚から。金沢に行ったら、ぜひ訪れたいお店を紹介する。

【画像】つば甚

老舗料亭のおもてなし

創業270年、金沢で最も古い老舗料亭「つば甚」。藩主・前田家お抱え鍔師(3代目)が始めた、小料理屋だ。多くの文人墨客に愛され、伊藤博文は「風光第一楼」という書を残した。

「料理だけでなく、器やしつらえなど空間のすべてに四季を味わっていだだきたい」と料理長の川村浩司さん。華やかなイメージがある加賀料理だが、じつは素材の力を引き出し“手を加えすぎない”ことが特徴だという。旬の寒ブリなら刺身や焼き物で。

【画像】つば甚

脂ののった寒ブリの焼き物に「能登娘」という紫大根のおろしを添えて。

【画像】つば甚

街の風景を一望できる個室。伊藤博文の書が飾られている。

【画像】つば甚

加賀料理を代表する「治部煮」。鴨肉や金沢の伝統食「すだれ麩」などを煮たとろみのある煮物で、ワサビでいただく。治部煮専用の漆椀は浅めにつくられ、華やかな蒔絵が美しい。

「金沢では初冬の雷を“鰤おこし”と呼び、季語となるほど。冬大根のおろしといただくと絶品です」と若女将の鍔裕加里さん。そのほか、カニや鱈なども旬を迎える。

味覚はもちろん、もてなしのすべてが、金沢の冬を感じさせる。

【画像】つば甚

Tsubajin
住所:金沢市寺町5-1-8
TEL:076-241-2181
営業時間:11:00~15:00(要予約)13:00までの入店、17:00~21:00(要予約)19:00までの入店
休業日:年末年始
http://tsubajin.co.jp

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