世界屈指の美食都市・東京では今、才能ある若きシェフにより クリエイティヴィティ溢れる個性的なチャイニーズが深化中だ。 素材も技法も今までになく新しい! この勢いと潮流はもう止まらない!!
小山薫堂「六本木の裏通りという静かなロケーションがいい」
小山 秋元さんも挙げられていたんですが、去年行った中華の中では『虎峰』がとても新鮮でした。
見城 俺も秋元に連れていってもらった。少量多皿の中華は確かに新しかったな。皿数は多いけど、食後感は軽かった。
秋元 これまでは大勢でいろいろな料理を頼むのが中華のスタンダードだったけど、こういうプレゼンテーションもあるだなという気づきがありました。
小山 25皿って聞くと、そんなに出るの⁉︎って思ってしまいますが、テンポもいいし、次は何が出てくるんだろうってワクワクします。
見城 シェフの山本 雅さんは恵比寿の『マサズキッチン』にいたんだよな。確か32歳くらい。
小山 そうですね。料理の基礎がきっちりしているし、空間は洒落ているけど、肩肘張らない感じがいいですよね。

店内はカウンター15席のみ。次々とテンポよく料理が繰りだされるのも、カウンターならではの楽しみだ。
見城 あの雰囲気で中華を食べられるのは、いいと思った。
秋元 ひととおり食べ終わったあとに「もっと食べたい」と言うと、麻婆豆腐を出してくれるんだけどこれがすごく旨い。
小山 中華できちんとお酒のペアリングを楽しませてくれるところも好きです。餃子に青島ビールとか、定番といえば定番なんですけど、変化球を入れながらたまに王道を差し込んでくるという塩梅もいいです。
見城 ワインは当然だけど、日本酒を合わせる料理もあったね。
小山 あとは、六本木の裏通りという静かなロケーションもいいと思います。店を出たあとも余韻にひたれる導線は大事。
秋元 薫ちゃんはやたらと導線にこだわるよね。
小山 男同士なら導線は別にどうでもいいんですけど(笑)。ゲーテ読者がデートで行ってみようとなった時の参考にと思って……。僕は毎年、何かしらそういう店を入れるようにしていますので(笑)。

フカヒレ 土鍋煮込み。ワインはフランス・ジュラ地方のヴァン・ジョーヌを合わせて。

よだれ牛。四川銘菜のよだれ鶏をアレンジ。表面を焼いてレアに仕上げた牛肉にピリ辛の視線ソースがマッチ。

冬季限定の上海蟹のシェリー酒漬け。シェリー酒の芳醇な甘みが蟹の旨味を引き立てている。※料理は一例。コース ¥15,000~(上海蟹のシーズン外は¥13,000~)
Koho
TEL:03-3478-7441
住所: 東京都港区六本木 3-8-7 PALビル1F
営業時間: 17:00〜L.O.22:00
休み:日曜
席:カウンター15席、個室なし