旅は非日常の体験ができる絶好の機会。アクティブな冒険を楽しむもよし、美しい景色や美食を楽しむもよし、ひたすらリラックスして心身の充電にあてるのもいいだろう。しかし、いつもとは違った時間を過ごすのであれば、普段つけるのとは違った時計を選びたい。

「旅の時計」の最適解
旅の時計としてまず思い当たるのは、時差を瞬時に把握できる機能。スマートフォンも便利だが、やはり手元の時計でぱっと確認できるのはありがたい。第二時間帯を表示する時針を持つGMT機構が定番だが、パルミジャーニ・フルリエ「トンダPF GMT ラトラパンテ」は、この伝統機構の操作性をより進化。世界中の時刻を表示するワールドタイム機構を搭載したジャガー・ルクルト「レベルソ・トリビュート・ジオグラフィーク」は、反転ケースを生かしたデザインの華やかさも魅力だ。
アクティブな旅を考えているなら、防水性や耐衝撃性に優れた時計を選ぶ必要がある。チューダー「ブラックベイ プロ」は200m防水のタフウォッチで、GMT機能も搭載。レザーやメタルのバンドもあるが、旅に持っていくならファブリックストラップを選ぶのが吉だ。肌あたりが優しくストレスは少ないが、生地の強度はかなり高い。
また旅の時計として、敢えてドレスウォッチを選ぶというのも正解だろう。高級ホテルや星つきのレストランではドレスアップして特別な時間を楽しみたいが、そういう時に腕元だけがスポーツウォッチというわけにはいかない。今年創業270周年を迎えたヴァシュロン・コンスタンタンなら、クラス感もステータス性も十分だ。
海外旅行に頻繁に出かけるのであれば、意識的に日本の時計を選ぶという考え方もある。グランドセイコーは、時計の祭典「ウォッチズ アンド ワンダーズ ジュネーブ」に参加するなど世界的な知名度も抜群に高く、最新作の「エボリューション9 コレクション スプリングドライブ U.F.A.」は、年差±20秒という驚異的な高精度モデルなので、旅先での時間管理も万全。樹氷をイメージしたダイヤルデザインにも日本らしさが存分に感じられるので、腕元で存在感を発揮してくれるだろう。
旅というのは、あれこれと想像を膨らませながら準備する時間も楽しいもの。それが時計選びから始まるのならば最高だ。そして旅を終えた後も時計を眺めるたびに、あの日を思いだすのだ。
1.パルミジャーニ・フルリエ|トンダPF GMT ラトラパンテ ヴェルツァスカ
定番機構の進化系は色も美しい
サイドのプッシュボタンで時針を動かしてローカルタイムを修正。金針はホームタイム表示。グリーンダイヤルはスイスのヴェルツァスカ渓谷をイメージしている。自動巻き、SS×PTケース、径40mm。¥4,686,000(パルミジャーニ・フルリエ pfd.japan@parmigiani.com)
2.ヴァシュロン・コンスタンタン|トラディショナル マニュアルワインディング
アニバーサリーを飾る特別ダイヤル
上質なドレスウォッチ。ブランド創業270周年を記念したモデルで、メゾンのアイコンであるマルタ十字を用いた精密で美しいダイヤルを採用する。世界限定370本。手巻き、PTケース、径38mm。¥5,588,000(ヴァシュロン・コンスタンタン TEL:0120-63-1755)

3.グランドセイコー|エボリューション9 コレクション スプリングドライブ U.F.A. SLGB003
独自技術と美意識で日本らしさを表現する
新開発の「Cal.9RB2」を搭載。年差±20秒という超高精度を実現。ケースが小ぶりで外装素材も軽いので、腕なじみにも優れる。自動巻きスプリングドライブ、ブライトチタンケース、径37mm。¥1,518,000(セイコーウオッチお客様相談室 TEL:0120-302-617)
4.チューダー|ブラックベイ プロ
タフでありながら実用性も抜群
イエロー針が24時間式のホームタイムで、メインの時針がローカルタイム。リューズ操作で簡単に時差修正でき、カレンダーも連動する。精度も高く、過不足ない1本だ。自動巻き、SSケース、径39mm。¥595,100(日本ロレックス/チューダー TEL:0120-929-570)

5.ジャガー・ルクルト|レベルソ・トリビュート・ジオグラフィーク
ケースの裏面に秘めた世界旅行への想い
反転ケースの裏側に、24時間ディスクを持つワールドタイム機構を搭載。レーザーとラッカー仕上げの世界地図が美しい。シンプルさと機能性を両立した美しい旅の時計だ。手巻き、18KPGケース、縦49.4×横29.9mm。¥5,456,000(ジャガー・ルクルト TEL:0120-79-1833)
