年末年始は、パーティやイベントなど華やかな場に出かけることも多くなる。となるとそれに見合った時計、すなわちドレスウォッチが必要になるだろう。
年末年始の華やかな時間を、名門ブランドのドレスウォッチとともに
そもそも男性用腕時計の多くは、計測や潜水など何らかの目的から生まれたツールウォッチがメインである。こういった機能的な時計は日常使いには便利だが、特別な時間を刻むにはややエレガントさに欠けるのも事実。シーンに応じたドレスコードを意識するように、“ウォッチコード”も強く意識したい。
ドレスウォッチの定義は明確ではないが、“装うための美しい時計”であることが大前提。ケースが薄いほうがシャツの袖と干渉しにくいため、シンプルな機構が好ましい。さらにはブランドの格式も意識したい。シンプルになるほどディテールの仕上がりが重要になってくるが、そういった分野は歴史ある名門ブランドが得意とするところなので、端正さのなかに隠れた美しさが心に染み入るだろう。
ドレスウォッチはまさしく、ドレスアップのための時計。単一用途の時計を持つことは贅沢なことだが、だからこそ特別な時間を楽しもうという気持ちを盛り上げてくれるのだ。
1.ヴァシュロン・コンスタンタン|パトリモニー・レトログラード・デイ/デイト
ブランドが得意とするレトログラード機構を搭載。サーモンカラーとプラチナの組み合わせは、2022年に続いての限定生産だ。
2.パテック フィリップ|5227 カラトラバ
アイボリーのラッカーダイヤルで柔和な表情をつくる自動巻きモデル。ケースバックがハンター式なので、全体的にレトロなムードがある。
3.ブレゲ|クラシック ミニッツリピーター 7637
シンプルな二針モデルだが、音で現在時刻を知らせるミニッツリピーターを搭載するハイコンプリケーション。ダイヤルはグラン・フー エナメル製で、知的な雰囲気を纏う時計だ。
4.A.ランゲ&ゾーネ|サクソニア・フラッハ
ケースの薄さを5.9mmに抑えた二針のドレスウォッチは、ミニマルで研ぎ澄まされた美しさがある。搭載する自社製ムーブメントのCal.L093.1は、約72時間パワーリザーブという高スペック。
5.カルティエ|タンク アメリカン
柔らかなカーブを描くレクタンギュラーケースの傑作は、紳士の腕元にさり気なく華やぎを加える。やや小ぶりなブルースチール針がアクセントに。