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2023.12.04

ギャラリスト・南塚真史が共鳴する、ロジェ・デュブイ「妥協なき時計作り」

ロジェ・デュブイほど、腕時計が工業製品を超えたアートであることを教えてくれるブランドはないだろう。素材、デザイン、機構にとことんこだわりぬき、唯一無二の腕時計を作り続けるブランドの魅力を、やはり独自の活動を続けるギャラリスト・南塚真史が語った。

ロジェ・デュブイ×南塚真史

ギリギリまで引き算したデザイン

例えば、ケースにその腕時計が並んでいるとしたら、誰もがひと目で強烈な個性と存在感に圧倒されるだろう。アストラルスケルトンとよばれる星型ブリッジに支えられた美しいムーブメント。少し腕時計に詳しい人間なら、8時位置のトゥールビヨン機構に気づくはずだ。

だが、その腕時計、ロジェ・デュブイ「エクスカリバー モノトゥールビヨン」をギャラリストの南塚真史さんが手首につけると、印象が変わった。南塚さんもそのことに少し驚いたようだ。

「つける前はすごく派手な時計だと思ったんですが、つけてみると落ち着いた印象になりますね。機械式時計としてはかなり複雑なことをしているのに、デザイン的にはシンプルで上品。スケルトンになっている部分が大きいので、肌が透けて見えるから馴染んで見えるんでしょうね。デザイン的にはギリギリまで引き算しつつ、でも細かい仕上げが美しいから上質感がある。ゴールドならではの、ずっしりした重量感があるのも高級な印象です。すべてにおいて絶妙のバランスが保たれていると感じました」

ロジェ・デュブイ×南塚真史

上品な印象は、カラーリングの影響も大きいかもしれない。きらめきと同時に落ち着きを感じさせる独自配合のイーオンゴールドとグリーンのカーフストラップの組み合わせは、ゴージャスさよりも洗練を感じさせる。

決して目立ちすぎず、でも袖口からちらりと見えたときには、只者ではない気配を漂わせる。限定88本、ロジェ・デュブイらしい、ロジェ・デュブイしか作ることのできない腕時計といえるだろう。

ロジェ・デュブイ「エクスカリバー モノトゥールビヨン」
エクスカリバー モノトゥールビヨン
世界限定88本。手巻き、K18イーオンゴールドケース、径42mm。¥ 23,320,000

ロジェ・デュブイ、一切の妥協がないモノづくり

南塚さんがロジェ・デュブイと出合ったのは、彼のギャラリーで作品を取り扱っているアーティスト・空山基とのコラボレーションモデルが製作されたのがきっかけだった。

「自社のマニュファクチュールを持っているクリエイティブなブランドだということは知っていたんですが、実際に制作過程に関わって、ここまでやるんだということに驚きました。コラボモデルを作るにあたって空山が一番こだわったのは、金属のパーツを使って“モアレ”を見せることでした。無茶ぶりだということはわかっていたので、試作品ができあがってきたときは本当に驚きました。モアレが実現されていただけでなく、プロダクトとしてすごく美しかった。空山らしい金属の磨き上げも見事で、しかもそれを傷がつきにくいチタンでやっていた。機械式時計なのに未来を感じさせてくれるのもすごいなと。一切の妥協がなくすべてが完璧なその仕上がりを見て、ロジェ・デュブイというブランドのプライド、心意気を感じました」

2022年に発売された空山基とのコラボモデルは、限定28本。まさにアートピース、“作品”と呼ぶべきその時計は、発売後すぐに完売した。そのうちの貴重な1本は南塚さんの手元にある。

「特別なパーティとか華やかな場所に行くときに使っています。チタンで傷つきにくいことはわかっているんですが、この輝きを失いたくないからここぞというときだけ使っています」

エクスカリバー モノバランシエ ソラヤマ
エクスカリバー モノバランシエ ソラヤマ
日本限定28本。自動巻き、Tiケース、径42mm。¥8,030,000 ※すでに完売

既成概念を打ち破る

南塚さんは、異色のギャラリストだ。2005年に渋谷に「NANZUKA UNDERGROUND」を開廊。空山基のほか、田名網敬一、山口はるみ、佐伯俊男といったそれまでイラストレーター、グラフィックデザイナーと呼ばれていた作家や従来のギャラリーが注目してこなかった国内外の新進作家を積極的に取り扱ってきた。

「アートの世界はずっと西洋型のアカデミズム、ヨーロッパのインテリ層が作った価値観に支配されてきたんですね。有名な美術館に収蔵されることがゴールとされ、その文脈にあうものだけが価値がある。だからイラストのようなコマーシャル(商業的)アートの評価が低かったんです。でもアートに上下はない。一般の人々との生活のなかで楽しむためのアートもあっていいはず。僕は学生時代に、美術史を学びながら、子どもの絵や障害のある人が作ったアートなども研究してきました。そのなかで、アカデミズムとはちがうアートのあり方があってもいいと思い、現在のような活動をスタートしたんです」

ロジェ・デュブイ×南塚真史

南塚さんの信念は時代ともマッチした。インターネット、SNSが発達し、価値観も多様化。アパレルや飲食店とギャラリーを組み合わせるなど、既成概念を打ち破る南塚さんの活動は、アートの新しい楽しみ方を伝え、アーティストの活躍の場を広げてきた。それは、1995年に創業した新しいブランドでありながら、自社製ムーブメントにこだわり、常識を超えた機構やデザインで時計業界に独自のポジションを築き上げてきたロジェ・デュブイとも重なる。

「ロジェ・デュブイは、機械式時計という伝統的な製法を守りながら、常識を覆す時計作りをしている。そこも共通しているのかなと思います。僕も美術史を学び、アートのアカデミズムを理解しながら、そこを打ち破る活動をしている。完全にアウトサイダーになってしまうのではなく、内側から変えていこうとしているわけです。だから従来のアートの体制を守りたい人たちからの抵抗もありますが、そのぶん面白さもある。本当に変えていこうと思ったら、内側からやらなきゃダメなんですよ」 ロジェ・デュブイは時計作りにおいて、“NO RULES OUR GAMES”という言葉を掲げている。ルールはない。でも信念はある。こういう人間たちが時代を変えていくのだろう。

ロジェ・デュブイ エクスカリバーコレクション

問い合わせ
ロジェ・デュブイ銀座ブティック TEL:03-5537-5317

TEXT=川上康介

PHOTOGRAPH=川田有二

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