2023年は、近年まれにみるラグジュアリーウォッチの当たり年。本特集ではその中でも特に、“美しい時計”を厳選。今回は、タグ・ホイヤーを紹介する。【特集 美しい時計】
アニバーサリーで伝統の美学を再認識
老舗ブランドにとって傑作のアニバーサリーは、歴史に光を当てる特別な存在だ。タグ・ホイヤーといえばモータースポーツとの関係が深いが、その原点といえるのが北中米を舞台とした公道レースにインスピレーションを受け、1963年にデビューした「カレラ」だ。そして今年、その誕生60周年を記念したモデルをリリースした。
当時の姿を復刻するのではなく思想や哲学を継承しているのが特徴で、’70年代に流行したドーム型の風防、グラスボックスを表現。タキメーターを内側に収めることで、初代と同じような繊細なベゼルを作っている。
アニバーサリーモデルには伝統と革新が詰まっている。そこを愛でるのが楽しい。
タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ
新開発された双方向巻き上げ式の自社ムーブメントCal.TH20-00を搭載。ケースサイズはやや小ぶりなのでバランスがよく、ベゼルもスマートでドレッシーな雰囲気になる。大人の腕元に似合うクロノグラフだ。
▶︎ Tachymeter
クロノグラフを組み合わせて速度などを計測する目盛り。「カレラ」では最高時速400キロまでの計測が可能。
▶︎ Glass box
オリジナルモデルではヘサライトガラスをドーム型に加工していたが、新作は硬くて透明度が高いサファイアクリスタルを使用する。
▶︎ CARRERA
時計の由来となったのは、カレラ・パナメリカーナ・メヒコというメキシコの自動車レース。「カレラ」という名前には「レース」や「キャリア」といった意味もある。
タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ トゥールビヨン
高精度の証であるCOSC認定クロノメーターを取得し、パワーリザーブは約65時間という新型ムーブメントCal.TH20-09を搭載する。トゥールビヨンだが、シンプルで知的なムードのある時計だ。
タグ・ホイヤー カレラ デイト
1963年デビューの初代「カレラ」と同じケース径である36㎜サイズを採用した、シンプルな3針モデル。シーンもスタイルも選ばずにサラリとつけられるので、デイリーウォッチとして選びたい。
問い合わせ
LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL:03-5635-7054