2023年は、近年まれにみるラグジュアリーウォッチの当たり年。本特集ではその中でも特に、“美しい時計”を厳選。今回は、ブレゲを紹介する。【特集 美しい時計】
時計の名門ブレゲ家のもうひとつの物語
時計愛好家にとってブレゲは、複雑機構とクラシカルなデザインを得意とする名門。しかし、初代ブレゲの末裔(まつえい)が航空会社を興しており、実はフランス航空史にその名を残す航空機の名門でもある。
そういう関係もあってブレゲは航空計器の製造にも力を入れており、フランス空軍の依頼でパイロットウォッチの開発もスタート。それが1955年から1959年にかけて製造された「タイプ 20」であり、その後に登場した民生品の「タイプ XX」が人々の大きな人気を集めることになる。
ブレゲのパイロットウォッチは、ブランド自体が航空産業や空軍と近い関係にあるという他にはない歴史がある。だからこそ、他にはない美しさを放っているのだ。
タイプ XX クロノグラフ 2067
3カウンター式パイロットウォッチの民間バージョン。パイロットが航路計測をする際の必須機構である、フライバック式クロノグラフを搭載している。また、カレンダーを4-5時位置に収めたのも新鮮なデザインだ。
▶︎ Dial
6時位置に12時間の積算計を備えるのは、1995年初出の「タイプ XX アエロナバル」にて確立したデザイン。
▶︎ Movement
新開発のCal.728を搭載。1/10秒の計測を可能する高振動仕様で、ひげゼンマイやガンギ車にはシリコン製のパーツを使用する。
▶︎ Strap
クラシック パーペチュアルカレンダー 7327
永久カレンダーモデルを久々にリニューアル。薄型のムーブメントCal.502.3.Pを搭載し、ケース厚は9.13㎜とかなりスリムに。ダイヤルのギヨシェ彫りも繊細だ。
タイプ 20 クロノグラフ 2057
細い回転ベゼルや2カウンターなど、軍用モデルで好まれたデザインを踏襲したミリタリーバージョン。3時位置の30分積算計をやや大きくして、視認性を高めている。
問い合わせ
ブレゲブティック銀座 TEL:03-6254-7211