2023年は、近年まれにみるラグジュアリーウォッチの当たり年。本特集ではその中でも特に、“美しい時計”を厳選。今回は、ジャガー・ルクルトを紹介する。【特集 美しい時計】
レベルソが美しいのは、正当な理由がある
1931年に誕生した「レベルソ」。ポロの衝撃から風防を守るために考案された反転式ケースや、アールデコ様式の繊細なディテールが有名だが、その美しさの源泉はケースの黄金比にある。
黄金比は自然のなかに存在する美しい比率で、古代の建築やインテリア、絵画などにも用いられてきた。この美しいプロポーションに対する考察をまとめた書籍が、1931年に書籍として出版されたことで黄金比という概念が広まった。その法則に沿ってデザインされたレベルソもまた、美しいものの代表として受け入れられるようになった。
しかも「レベルソ」は、反転式ケースの裏側に機構を組みこむという構造的な美しさもある。そのため、さまざまな方向から美しい時計とは何かを感じることができるのだ。
レベルソ・トリビュート・クロノグラフ
ケースを反転させると、スケルトン仕様のクロノグラフ機構が現れる。裏面の時分針は、表面と同じ時刻を示しており、ストラップはアルゼンチンの馬具メーカー、カーサ・ファリアーノのデザインだ。
▶︎ Art déco
20世紀初頭のパリで生まれたデザイン様式で、工業的なシンプルな形状と優美な曲線を融合させた。
▶︎ Movement
自社製の角形クロノグラフムーブメントCal.860を搭載。6時位置のレトログラード針が、30分積算計となる。
▶︎ Dial
レベルソ・トリビュ-ト・スモールセコンド
定番モデルながらケースを薄型化して、さらに洗練された雰囲気に。ディープバーガンディカラーも人気が高く、同系色のレザーストラップも付属する。
レベルソ・トリビュート・デュオ・トゥールビヨン
トゥールビヨン機構を搭載しながら、裏側には第二時間帯表示を備えるという、高度で実用的なモデル。ジャガー・ルクルトの高い技術を愛でたい。
問い合わせ
ジャガー・ルクルト TEL:0120-79-1833