2023年は、近年まれにみるラグジュアリーウォッチの当たり年。本特集ではその中でも特に、“美しい時計”を厳選。今回は、ヴァシュロン・コンスタンタンを紹介する。【特集 美しい時計】
信頼できる美しさをいつまでも追求し続ける
“美しい”という言葉は主観的であり、数値化できることではない。しかし時計界には、美しい時計に対する基準というものがある。それが「ジュネーブ・シール」だ。
これはジュネーブ州によって1886年に制定された基準で、パーツの仕上げなどに対して明確な要件を設けることで、“ジュネーブの伝統的な時計の美しさ”とはどういうものであるかを明確にしている(2011年からは、ケースなどの外装も審査対象となっている)。
1755年に創業したジュネーブの盟主ヴァシュロン・コンスタンタンは、このジュネーブ・シールの規格を守り、パーツのひとつひとつまで丁寧に仕上げる。こういった積み重ねで、美しい時計文化を継承しているのだ。
トラディショナル トゥールビヨン
ムーブメントの周囲を回る環状のペリフェラルローターを採用して厚みを抑え、ケース厚は10.4㎜。トゥールビヨンの窓やムーブメントを隠さないので、細部の美しい仕上げまで堪能できる。
▶︎ Dial
上品なディープグリーンのダイヤルはサテン・バースト仕上げを施しており、光によって濃淡を変化させる。
▶︎ Poinçon de Genève
地板やパーツは面取り仕上げを行い、ダイヤル側にペラルージュ仕上げ、ケースバック側はコート・ド・ジュネーブ仕上げにするなど、その要求は細かい。認証されたモデルは、ムーブメントやケースにジュネーブ市の紋章が刻印される。
▶︎ Maltese Cross
ブランドを象徴するマルタ十字を、トゥールビヨンのキャリッジに用いる。熟練の職人が時間をかけて磨き上げた、美しいディテールだ。
パトリモニー レトログラード デイ/デイト
大型針のレトログラード機構で日付と曜日を表示。ドレッシーなデザインとダイナミックな針の動きの両方を楽しめる。サーモンカラーダイヤルは今年の人気色。ブティック限定。
トラディショナル トゥールビヨン レトログラード・デイト オープンフェイス
レトログラードカレンダーの機構部分をスケルトンにし、メカニズムの動きをより堪能できるように。美しさへの誇りを感じる。
問い合わせ
ヴァシュロン・コンスタンタン TEL:0120-63-1755