連載「意欲的新作ウォッチ」の第155回は「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ」を取り上げる。
歴史的な勝利を記念した「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ」
1969年に発表されたホイヤー社(現タグ・ホイヤー)のフラッグシップモデル「モナコ」の名称は、F1の世界で最も難易度の高いレースとして知られる「モナコ グランプリ」に由来する。
そのデザイン及び機能は当時としては画期的であり、世界初の防水角型時計であったことに加えて、同年に発表された世界初の自動巻きクロノグラフ専用ムーブメントのひとつCal.11(クロノマチック)を搭載していた。これ以外にも映画『栄光のル・マン』でスティーブ・マックイーンが着用していたことはとても有名だ。
2011年から『モナコ グランプリ』公式タイムキーパーを務めるタグ・ホイヤーは、2023年5月28日に行われた第80回大会で優勝したマックス・フェルスタッペンの勝利を祝し、この度「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ」を発表。文字盤は「オリジナルブルー」、「レーシングレッド」、「ターコイズ」の3種類が用意されている。
このモデルの顔であるオープンワークの文字盤は、誕生から50年以上もの時を経て、もはやクラシックと呼んでも過言ではない「モナコ」のスタイリングに風穴を開けたといえるだろう。このアイデアは限界へ果敢に挑戦したマックス・フェルスタッペンに対する敬意の表れである。ケースバックには、「One of one(唯一)」という言葉と、さらに、フェルスタッペンが獲得したチャンピオンシップを表す2つの星が刻まれている。
勝利を追求する揺るぎない姿勢を表現した「タグ・ホイヤー モナコ クロノグラフ」は、数々の逸話を持つ「モナコ」の歴史にその名を刻むことになるだろう。
問い合わせ
LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー TEL:03-5635-7054
■連載「意欲的新作ウォッチ」とは……
2022年も高級ウォッチブランドから続々と届く新作情報。その中から、新鮮な驚きや価格以上の満足感が味わえる“活きのいい”モデルを厳選! 時代を超えて輝き続ける、腕時計のパワーを改めて感じて欲しい。