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2023.01.11

タンクetc.価格高騰が著しい、カルティエの18Kイエローゴールド製ヴィンテージウォッチ

連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第13回は、カルティエの「タンク ルイ カルティエLM エクストラフラット」と「ヴァンドームLM」を紹介する。

「タンク ルイ カルティエLM エクストラフラット」と「ヴァンドームLM」

こだわりのケースフォルムとムーブメントをあわせ持つメンズモデル

この数年、人気が急上昇しているカルティエのヴィンテージウォッチ。セカンダリーマーケットでは、フラッグシップモデルの「タンク」を中心に、カルティエ ロンドンが1960年代に手掛けた傑作「クラッシュ」などのオークションを賑わす超レアピースが見つかる。

「サントス」や「タンク」の生みの親であるカルティエの三代目当主ルイ・カルティエは、ジャガー・ルクルトの創始者である時計職人エドモンド・ジャガーとの出会いから、理想を叶えるムーブメントの開発に成功し、革新的な腕時計を次々と創造した。その意志を受け継ぐ1980年代のメンズウォッチを例にとってみよう。

18Kイエローゴールドケース×手巻きムーブメント仕様の「タンク」は、カルティエのヴィンテージウォッチにおける最人気モデル。年代によって仕様が異なることに加え、様々なサイズ展開がある。こちらの「タンク ルイ カルティエLM エクストラフラット」は、超薄型ムーブメントの担い手であるフレデリック ピゲ製のムーブメントCal.21が搭載されていることが主な特徴に挙がる。このムーブメントに合わせた薄型のケースはヴィンテージならではの味わいがある。

カルティエ タンク ルイ カルティエLM エクストラフラット

カルティエ タンク ルイ カルティエLM エクストラフラット
Ref.96019(1980年代製造)、手巻き(Cal.21)、18KYGケース、縦31mm×横23mm。¥1,518,000

カルティエ タンク ルイ カルティエLM エクストラフラット

フレデリック ピゲの手巻きムーブメントが搭載されたケースは、同時代の「タンク」と比較してもかなり薄型である。

1930年代に誕生した「ヴァンドーム ルイ カルティエ」は、ルイ・カルティエが馬車でパリのヴァンドーム広場を通った際に、車輪の取り付け部分からインスピレーションを得たユニークなラウンドケースを採用したコレクション。メンズモデルにあたる「カルティエ ヴァンドームLM」は、当時のカルティエでは珍しい自動巻きムーブメントを採用。目を楽しませてくれる独特のケースフォルムは腕元を上品に仕上げてくれる。

カルティエ ヴァンドームLM

カルティエ ヴァンドームLM
Ref.17003(1980年代製造)、自動巻き(Cal.2670)、18KYGケース、縦29mm×横33mm。¥1,078,000

カルティエ ヴァンドームLM

自動巻きムーブメントの形状に合わせてデザインされた特徴的なケースバック。

ゴールドウォッチの需要が世界的に高まっていることも相まって、カルティエの18Kイエローゴールド製のヴィンテージウォッチは価格の高騰も著しい。今後はさらに入手困難になることが予想されるので、こまめなチェックをオススメしたい。

問い合わせ
江口洋品店・江口時計店 TEL:0422-27-2900

 

■連載「ヴィンテージウォッチ再考」とは……
インターネットやSNSの普及からあらゆる時代の時計が簡単に入手できるようになった。そうはいったところで、パーツの整合性や真贋の問題が問われるヴィンテージウォッチの品定めは一筋縄ではいかない。本連載では、ヴィンテージの魅力を再考しながら、さまざまな角度から評価すべきポイントを解説していく。

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ヴィンテージウォッチ再考

インターネットやSNSの普及からあらゆる時代の時計が簡単に入手できるようになった。そうはいったところで、パーツの整合性や真贋の問題が問われるヴィンテージウォッチの品定めは一筋縄ではいかない。本連載では、ヴィンテージの魅力を再考しながら、さまざまな角度から評価すべきポイントを解説していく。

TEXT=戸叶庸之

PHOTOGRAPH=江藤義典

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