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2022.12.27

入手困難! 今世界が注目する日本の腕時計ブランド、ナオヤ ヒダとは

時計生産の本場、スイスに勝るとも劣らないモノづくり。誉れ高き日本の時計を腕に纏い、今再び、国産の底力を見つめ直す。今回紹介するのは、今世界で盛り上がる日本のインディペンデントブランド、ナオヤ ヒダの「NH TYPE 1D」。

ニッポンの時計 ナオヤ ヒダ

NH TYPE 1D
手巻き、SSケース、径37mm。完売

時計を知り尽くした男がかなえた夢の時計

スイス時計を日本で販売する際には、輸入代理店や日本法人を立ち上げる。しかし本国サイドと日本サイドでは、必ずしも意見が一致するとは限らないので、その間に立つ人は相当なタフネゴシエーターである必要がある。

飛田直哉氏はF.P.ジュルヌなどの日本法人代表を務めた時計のプロフェッショナルであり、時計製作の現場から時計愛好家の好みまでを知り尽くした男。そんな彼が自身が愛する1930〜’60年代の時計のスタイルを、現代の加工技術や職人の手仕事を融合させることで新たに生みだすというプロジェクトを開始したのが、2018年だった。

飛田氏は時計製造のパートナーとして時計師であった藤田耕介氏と彫金師の加納圭介氏を迎え入れ、オリジナルウォッチの製作をスタート。時計愛好家の琴線(きんせん)に触れるような、美しい時計を次々と発表していく。

インデックスをハンドエングレービングで仕上げ、耐傷性に優れるが加工が難しい、904Lというステンレススチール製ケースの「NH TYPE 1D」。この加工のために工場を自分の足で探すなど、愛に溢れた時計づくりが身上。年間生産本数は数十本のため、入手は困難である。

ニッポンの時計 ナオヤ ヒダ

アラビア数字を手彫りで刻んだ美しいインデックス。「TYPE 1D」は、1930年代以前のヴィンテージ時計がモチーフになっている。

ニッポンの時計 ナオヤ ヒダ

写真中央の飛田氏が時計のコンセプトを描き、時計師の藤田氏(左)と彫金師の加納氏(右)が、その構想を形にしていく。

問い合わせ
NH WATCH https://naoyahidawatch.com

TEXT=篠田哲生 EDIT=西原幸平(EATer)

PHOTOGRAPH=山口恵史

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