MAGAZINE &
SALON MEMBERMAGAZINE &
SALON MEMBER
仕事が楽しければ
人生も愉しい

WATCH

2022.11.20

まぼろし級のレア時計。通説を覆す1990年製造のロレックス「エクスプローラー」

連載「ヴィンテージウォッチ再考」の第11回は、ロレックス「エクスプローラー」からRef.1016のE品番を紹介する。

ロレックス「エクスプローラー」

ヴィンテージロレックス「エクスプローラー」の定番Ref.1016のレアモデル

1953年、冒険家のために誕生したロレックスの「エクスプローラー」は実用品として信頼性はもとより、無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインが時代を超えて愛され続けている。

ヴィンテージロレックスの世界において、メガコレクターが数多く存在する「コスモグラフ デイトナ」や「サブマリーナー」のレアモデルと比べると、「エクスプローラー」はそこまでプレミア化が進んでいない傾向が見れる。

「エクスプローラー」の歴代モデルの中でも1960年から製造が始まったRef.1016は、ヴィンテージロレックスを代表する定番として長年親しまれており、とりわけ小ぶりなサイズの時計が好まれる日本での人気が高い。

他のモデルと同じように、Ref.1016はロングセラーであったことから様々な仕様の変遷があり、一部のコレクターの間でディテールの研究が進んでいる。

ロレックス「エクスプローラー」

ロレックス エクスプローラー
Ref.1016(1990年製造)、自動巻き(Cal.1570)、SSケース、径36mm。¥3,980,000

今回紹介する1990年製造(E品番)の個体は、滅多にお目にかかれない非常にマニアックな1本。Ref.1016の製造期間は1960年から1989年というのが通説であり、最終のシリアル番号は1989年の製造を意味するL品番だと言われることが多いのだが、さらに調べると、1990年頃からのE品番が製造されていたことが確認できる。今現在、該当する文字盤は数種類あると言われている。

ロレックス「エクスプローラー」

こちらの12時位置に縦長のクラウンマークを持つ文字盤もE品番に該当するパターンのひとつだと言われている。

傍から見るとくだらない話に聞こえるかもしれないが、ヴィンテージの世界ではこのような微差が評価の対象として受け入れられているのが事実であり、ヴィンテージロレックスはその最たる例に違いない。

問い合わせ
リベルタス TEL:06-6643-9455

 

■連載「ヴィンテージウォッチ再考」とは……
インターネットやSNSの普及からあらゆる時代の時計が簡単に入手できるようになった。そうはいったところで、パーツの整合性や真贋の問題が問われるヴィンテージウォッチの品定めは一筋縄ではいかない。本連載では、ヴィンテージの魅力を再考しながら、さまざまな角度から評価すべきポイントを解説していく。

↑ページTOPへ戻る

過去連載記事

この連載をもっと読む

連載
ヴィンテージウォッチ再考

インターネットやSNSの普及からあらゆる時代の時計が簡単に入手できるようになった。そうはいったところで、パーツの整合性や真贋の問題が問われるヴィンテージウォッチの品定めは一筋縄ではいかない。本連載では、ヴィンテージの魅力を再考しながら、さまざまな角度から評価すべきポイントを解説していく。

TEXT=戸叶庸之

PHOTOGRAPH=中村光明(TRYOUT)

PICK UP

STORY 連載

MAGAZINE 最新号

2024年6月号

ボルテージが上がる! 魂のハワイ

2024年6月号表紙

最新号を見る

定期購読はこちら

MAGAZINE 最新号

2024年6月号

ボルテージが上がる! 魂のハワイ

仕事に遊びに一切妥協できない男たちが、人生を謳歌するためのライフスタイル誌『ゲーテ6月号』が4月25日に発売となる。今回のテーマは、安息と刺激が共存するハワイ。オアフ島に加え、ハワイ島、ラナイ島と3島にわたるアイランド・ホッピングを総力特集! 知る人ぞ知る、超プライベートリゾートから、新しくオープン&リニューアルしたホテル情報、最旬グルメ、死ぬまでに一度はみたい絶景、最新ゴルフ場事情など、今知りたいハワイを完全網羅する。 表紙は、ソロアーティストとして新たな道を突き進む、三宅健と北山宏光のふたりが登場。

最新号を購入する

電子版も発売中!

定期購読はこちら

SALON MEMBER ゲーテサロン

会員登録をすると、エクスクルーシブなイベントの数々や、スペシャルなプレゼント情報へアクセスが可能に。会員の皆様に、非日常な体験ができる機会をご提供します。

SALON MEMBERになる