腕時計というものは知的好奇心を掻き立てる装身具である。だからこそ、確固たる流儀をもって選びたい。時計に精通するプロフェッショナルが、一目置かれる時計選びを指南する。Vol.1はこちら。【シン・男の流儀】
AUDEMARS PIGUET/オーデマ ピゲ

AUDEMARS PIGUET
ロイヤル オーク
オートマティック 37mm
自動巻き、SSケース、径37mm。¥2,805,000(オーデマ ピゲ ジャパン TEL:03-6830-0000)
節目の年こそ原点モデルを
今年50周年を迎え、ローターなどが進化した「ロイヤル オーク」。サイズ感を意識するなら、新しい37mmサイズに注目。このモデルは「ナイトブルー、クラウド50」と呼ばれるカラーが美しく、細部の丁寧な磨きでケースが輝く。ただ、手作業での製造のため生産本数が限られており、入手は困難。
PARMIGIANI FLEURIER/パルミジャーニ・フルリエ

PARMIGIANI FLEURIER
トンダ PF マイクロローター
自動巻き、SSケース、径40mm。
¥2,585,000(パルミジャーニ・フルリエ TEL:03-5413-5745)
知性を秘めたシンプル&スポーティ
実力派ブランドのラグジュアリースポーツウォッチ。自動巻き式ながら、プレートに小型ローターを埋めこむことでムーブメントは極薄となり、ケース厚は7.8mmしかない。秒針がないのでスッキリとしたデザインとなり、ダイヤルのバーリーコーンギヨシェの美しい仕上げもよく見える。
BVLGARI/ブルガリ

BVLGARI
オクト フィニッシモ
パーペチュアル カレンダー
自動巻き、Tiケース、径40mm。
¥7,161,000[予価](ブルガリ ジャパン TEL:03-6362-0100)
薄型技術を極めた世界最薄ウォッチ
複雑機構の永久カレンダーを搭載しながら、ムーブメントの厚みは2.75mmしかなく、ケースの厚みも5.8mmという”世界最薄”の自動巻き式永久カレンダーウォッチ。表示のバランスもよく、視認性も犠牲にしていない。これだけ薄いのに、ケースやブレスレットの立体感も美しい。

時計ライター/ウォッチディレクター
篠田哲生
1975年千葉県生まれ。専門誌やファッション誌、WEBなど幅広い媒体で時計記事を担当し、さらには時計イベントの企画・出演も行う。近著の『教養としての腕時計選び』(光文社新書)は、台湾版と韓国版も発売決定。